ペルーのコロナ禍収束見通し 3段階で約1年

ビスカラ大統領は14日、新型コロナウイルス(COVID-19)の流行拡大と戦い続けるペルーの今後の見通しにつき、2つの段階を乗り越えた後、おそらく来年の第1四半期には”正常な状態”に戻っていくだろうと記者会見で述べた。

「第2段階は、社会や経済を含め国が新たに動き出す今年6月以降になる。今年の末か来年第1四半期までには、回復に向け歩み続けた休眠状態から抜け出すための準備を整えていかなければならない。その頃にはおおよそ正常な状態になっているだろう」と本日の会見でコメントした。

「(3月6日の国内ゼロ号患者発生以降の)第1段階については、4月26日の国家緊急事態終了と同時には終わらないだろう。5月中は社会・経済活動を始動させていく予定だが、(感染の)リバウンドが生じないようゆっくりとした段階的な方法になる(…)多数の人々が一か所に集中しない活動から徐々に解除していく(…)一方で、現行の制限を適用し続けるかもしれない活動も数多く存在する。我々は丁度、第1段階の中間地点にいる」

大統領はまた、「衛生と教育、建国200周年を迎える2021年にはこれらが国家を支える柱でなくてはならない。かつてはそれに懐疑的だった者も、それが本当に重要だということを認めてこなかったがゆえに我々国民自身が苦しんでいるということについて、今では疑いの余地はないだろう。当件は2021年以降にアプローチされるべきであり、その”第3段階”において我々は、今月以降数か月に及ぶと目される数々の困難を克服するための野心的なプロジェクトに向き合っていくことになるだろう」とし、第2段階終了後に向け、政府による”国としての異なるアプローチ”の提示が検討されることを明らかにした。

大統領はさらに、今年実施しなければならない複数の選挙には色々と問題があるだろうとした上で、来年4月の総選挙には次期大統領候補として立候補しないと表明。「法律の定めだけでなく、自らの発言も全うする」と伝えた。

2021年の第3段階では、COVID-19ウイルスによる突発的な事態から生じた危機が、”透明性と安全性”を伴いつつ元の状態に戻っていくだろうと大統領は繰り返し強調、「政府が提唱する”ペルーファースト”だけではなく、”パーソナルファースト”も考慮に入れ、COVID-19パンデミックが我々に与えた数々の教訓を基に、パラダイムシフトやメンタリティの変革を通じ、皆が望む国家を築くために国民が力を合わせ、全力で今の状態から抜け出そう」と結んだ。

(ソース: El Comercio 14/04/20)

ペルー全土封鎖 外出制限30日目

保健省発表による4月14日0:00現在の国内感染者数は10303人(前日比+519人)、死者合計は230人(+14)。感染者の州別内訳はリマ7476人(+18)、カリャオ908人(+175)、アンカシュ124人(+14)、アレキパ99人(+1)、クスコ106人(+47)、ワヌコ15人(±0)、イカ76人(+18)、ラ・リベルタ166人(+51)、ランバイエケ427人(+35)、ピウラ224人(+104)、ロレト357人(+17)、マードレデディオス19人(+9)、フニン68人(±0)、サンマルティン23人(±0)、トゥンベス69人(-3)、カハマルカ19人(+8)、パスコ11人(±0)、アヤクチョ15人(+4)、タクナ9人(±0)、ワンカベリカ10人(±0)、アプリマック10人(+5)、モケグア13人(+1)、プーノ2人(±0)、アマソナス25人(±0)、ウカヤリ32人(+15)。既検査数は102216件(+15100)、陽性判定率は10.08%、死亡率は2.23%。914人が入院中(うち132人はICU)、2869人が回復へ。

(ソース: MINSA 4月14日)