新型コロナウイルス陰性診断の中国人死亡

エクアドル公共健康省は8日、新型コロナウイルスへの感染につき陰性と診断されていた49歳の中国人男性が7日夜、入院先の病院で死亡したと伝えた。

同省の公式発表によると、この中国人男性は現地時間の7日午後11時40分に死亡。危篤時には脳内出血が見られ、B型肝炎と肺炎の症状があったとしている。

また、陰性とされた新型コロナウイルスの診断は、WHOのプロトコルに従い米国アトランタの疾病管理予防センター(CDC)において実施した検査によるものと報告。

さらに、この患者の遺体を中国へ送還すべく、エクアドル外務省を通じ駐エクアドル中国大使館と調整を行うと説明した。

同省は、死亡した中国人に対し哀悼の意を表すとともに、悪意のある噂で故人の尊厳を汚すことのないよう自国民に注意を促している。

この中国人は1月21日、香港から南米エクアドルの首都キトに到着。その2日後に乾いた咳や発熱、全身の倦怠感や頭痛を訴えたため、病院内の特別エリアで隔離されていた。

新型コロナウイルスの予防措置として、エクアドル政府は国境地帯や港湾、空港における検疫体制を強化している。

中国国家衛生健康委員会は、新型コロナウイルスによる8日時点の国内死者数を722人、感染者数は3万4546人と発表した。

(ソース: El Comercio 08/02/20)