リマの渋滞 世界403都市中ワースト3位

ムンバイ(インド)とボゴタ(コロンビア)に次ぐ世界で3番目に渋滞のひどい都市はペルーの首都リマだった。

オランダのカーナビゲーションメーカーTomTomの年次調査(2018)によると、リマ(カリャオ含むリマ首都圏)は世界56か国の調査対象403都市中ワースト3位。2017年度の9位からわずか1年で6ランクも評価を下げた。

同社は匿名で収集されたカーナビや携帯電話などの情報をビッグデータ上から抽出。各都市における平均移動時間を通常時と渋滞時で比較し、渋滞時増分の大小で深刻度を評価している。

2018年度の調査による主要都市渋滞時移動追加時間(通常比%・降順)は、ムンバイ65%、ボゴタ63%、リマ58%、ニューデリー58%、モスクワ56%、イスタンブール53%、ジャカルタ53%、バンコク53%、メキシコシティ52%、レシフェ(伯)49%、ブカレスト48%、サンクトペテルブルグ47%、キエフ46%、ダブリン45%、ウッチ(波)44%など。リマの場合、ピーク時の移動追加時間は最大で104%に達する勢いだ。

複数の交通専門家は、非正規乗合タクシーの急増や物流トラック往来の常態化、信号間連携の調整不足に加え、バランコなどのボトルネックポイントや400以上におよぶバスルートの存在がリマ首都圏における渋滞の主要な原因と分析している。

リマのリサーチ企業DataImágenesによると、一日当りの渋滞ピーク時間は以前の延べ5時間(出勤時07:00~09:00、昼食時13:00~14:00、退社時18:00~20:00)から6時間に拡大、今ではリマ首都圏生産年齢人口の58.5%が通勤に往復2時間を費やしているという。

(ソース: El Comercio 24/10/19)