マチュピチュ遺跡バス独占問題控訴審 INDECOPIに軍配

クスコ高等裁判所第一民事法廷は、マチュピチュ遺跡と麓のマチュピチュ村(旧アグアス・カリエンテス)を結ぶバス路線の市場競争促進問題について、一審の決定を不服として控訴していた国家競争・知的所有権保護庁(INDECOPI)の主張を認める判決を下した。

INDECOPIの発表によると、この判決は、同バス路線の運行を独占的に担うコンセトゥール・マチュピチュ社による権利保護の上訴に対し、自由競争保護委員会の競争提言書における勧告を無効としたクスコ郡ワンチャック地区第2裁判所の決定を取消すもの。

昨年発行された競争提言書では、前述の路線における旅客輸送サービス提供業者の選定にあたり、クスコ州ウルバンバ郡自治体に対し、例えばこれまでのように同自治体関連の会社や職員で構成された企業が参加することのないよう、自由競争の促進に向け透明性のある規則を作成するべきと勧告していた。

コンセトゥール社はこの勧告に際し、提言書の内容が正当防衛や既判力、企業の自由などの諸権利を脅かすとして、ワンチャック第2地裁に対し適用の無効を要求する権利保護の上訴を申請。

一方INDECOPIは、権利保護の上訴に対する地裁の決定を受け、提言書の内容はいかなる憲法上の権利も侵しておらず、内外の観光客の利益となるよう市場競争性を向上させることがその目的として、クスコ高裁に控訴していた。

(ソース: Gestión 06/07/18)