民芸品の街カタカオスとパナマ帽

9月22日(金)AB-ROAD海外ガイド記事にペルー北海岸部を代表する民芸品の街、カタカオスが掲載されました。

ピウラ南部にあるカタカオスは、ペルー北部海岸エリアで有数の民芸品の街。北部特産のひょうたんを使った食器や小物のほか、繊細で優雅な銀細工、チュルカナスの陶器などいろいろあります。

特にオススメなのはPaja Toquilla(パハ・トキージャ)で作ったいわゆるパナマ帽。NHKが「トキージャ椰子はエクアドルでしか育たない」と言ったらしく、それ以降日本ではその文言が繰り返されていますが、いやいやなんの、このパナマソウ科のCarludovica palmataは、中南米熱帯エリアに昔から生えてるんですよ!

もちろん世界で有名な“あのパナマ帽”は、紛れもなくエクアドル産。でもどちらも19世紀初頭までスペインの植民地だったのだから、エクアドルに近いピウラにトキージャ椰子を使った帽子が存在しなかった訳がありません。ただ品質やデザイン、完成度が違っただけで・・・あ、それじゃだいぶ違いますね(苦笑)

でも今では、このカタカオス周辺でとてもよいパナマ帽が作られるようになりました。まだブランドとしては確立していないので、エクアドル産のように数千ドルなんてものはありません。一生使い続けるならまだしも、帽子1つに10万円なんてちょっと勇気がいりますよね。だったらカタカオスで気に入ったものを買って、しっかり使い込んでみて、本当に欲しいと思ったらもっと上ランクを求めるのもありではないでしょうか。最近は欧米のNGOが生産者支援に入ってきているので、これからどんどん洗練されてくるに違いありません。カタカオスのパハ・トキージャ、本当にオススメですよ!