リマメトロ電鉄1号線の混雑慢性化 増車は2017年末以降

リマ首都圏北東部のサンフアンデルリガンチョ区(SJL)と南部のビジャエルサルバドル区(VES)間26駅を54分で結ぶリマメトロ電鉄1号線(通称メトロ)。2011年に第1区間、2014年に延伸部分の第2区間が開通したこの電車、現在の1日当たり乗客数は2035年時点の需要予測に相当する32万人を超え、ピーク時には乗車待ちの利用客で駅舎内外が飽和状態となっている。

メトロ運営側によると、混雑は特にVES、La Cultura、Grau、Gamarra、Bayóbarの5駅に集中。これらの駅では午前6時から午後10時までの営業時間帯におよそ3万人が乗降、各駅では客待ち用の信号を設置し乗客数をコントロールするなどの対策を講じている。

現在運行されているメトロは5両編成×24列車で、内訳はMB-300(伊)が5列車、Metrópolis 9000(西)が19列車。混雑緩和に向け通信交通省が新たに6両編成×20列車の購入を計画しているものの、調達契約締結から納品まで2年近くを要することから、実際の導入は早くても2017年末頃と見られている。

一方、通勤時の混雑に乗じた迷惑行為も問題となっており、今年1月から8月の間には14人が痴漢の疑いで訴えられた。迷惑行為の大半はLa Cultura、San Juan、Jorge Chávezの3駅で発生している。

(ソース: La República 05/11/15)