タクナ-アリカ間国際観光列車 6月下旬運行開始

ペルー最南端のタクナ州では、隣国チリへと延びる鉄道の改修工事がほぼ終わり、今月下旬には改装された観光列車が新たに運行を始める見込みだ。

ペルーのタクナとチリのアリカを結ぶこの鉄道は、1856年に建設されたペルー唯一の国際鉄道かつ最も古い旅客路線。総延長は62kmあり、2012年を最後に運行が止まっていた。

民間投資促進庁(ProInversión)を通じ、運輸通信省(MTC)は今年2月7日から複数の区間でレールの交換を開始。タクナ地方政府経済開発局長キルベル・ガルシアによると、レール交換作業は98%進捗、客車の車窓と座席の改装も70%終了したという。また、タクナとアリカ双方の駅舎も改築済で、駅舎兼入国管理事務所・税関・警察官詰所として機能することになっている。

ガルシア局長は、今朝からProInversiónによる竣工検査が実施されるとし、その後6月20日の竣工式に向け調整を行う予定と述べた。路線開通以降は観光促進を目的とした旅客列車の営業運行がスタートする。今後は旅客に加え貨物の輸送も検討されており、ProInversiónによるPFI方式の入札が行われる。

(ソース: La República 03/06/15)