プエルトマルドナード ボートから見た動物たち

11時にホテルを出発し、船着き場まで車で小一時間ほど移動。途中、「Infierno/インフィエルノ(地獄)」という名の村を通った。

かつてスペイン人宣教師たちがこの地に足を踏み入れたころ、まだこのあたりは密林地帯だった。迷える未開の部族にカトリックの教義を伝えようとやってきた人々にとって、そこは蚊や毒虫、毒蛇が支配する魔の森、まさに地獄であったという。

実際、多くの宣教師たちがペルーのアマゾンで命を落としているが、勝手に来ておいてこんな失礼な名を付けるとは、いったいどういう了見か。そう思う一方で、完全にペルー人化した現代のインフィエルノの住民が、こんな名前をそのまま使用し続けるその大らかさに、少々呆れたりもする。

「もう彼らは自分たちの文化や伝統をほとんど残していません。ボクたちと同じ、テレビを見て携帯を使って、そんな暮らしをしています」とガイドのジュディは言った。何がよくて何が幸せなのか、よそ者には到底分からない。

ボートに乗り換え、「ワサイ・タンボパタ・ロッジ(WTL)」に向かう。野生動物は基本的に早朝か夜間に行動する。こんな昼間にボートで移動しても、期待はできないんだろうなぁと思っていた。しかしそんな素人判断など一蹴するほど、タンボパタの森は豊かだった。

ホワイトカイマンと小鳥。皮膚に付着した寄生虫を掃除してもらっていた。

Red-and-green Macaw (ベニコンゴウインコ)の群れ。その美しさに似合わぬだみ声が特徴。

家畜を代表して牛さんと白い鳥。

夜行性にも拘らず、日中岸辺に現れた若いVenado (シカ)くん。こんな明るいところでは滅多に見られないそうだ。なんてラッキーな!

楽しい!風が気持ちいい!(身体がデブなのは、ワイドレンズによる歪みと、風でパーカーがはためくからです。念のためっ)

午後2時、ロッジに到着。乾季が始まったばかりだが、川の水位は随分下がっており、水に浸かっていた岸がすでに2~3mほど現れていた。その乾いた泥にミネラル分でも含まれているのだろうか、無数の蝶が集まっている。これからの時期、特に7~8月は蝶がもっと増えるそうだ。「川全体が蝶で埋め尽くされるんだよ」という声もあった。船着き場からロッジへの距離がこれ以上長くなるのは願い下げだが、それでもいつか蝶だらけのタンボパタ川を見てみたいものだ。

ウェルカムドリンクを飲みながら、ロビーで一息。マネージャーはアルゼンチン人女性だったが、スペイン語より英語のほうが得意だという。彼女のスペイン語は「シャーシャー」音が特に激しい。アルゼンチンのスペイン語ってやっぱり苦手。さて、少し休んで行動開始。午後のCaminata(ジャングル探検)に出発!

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