LANの座席予約は24列まで

LANの座席をネット予約した時のこと。座席予約は出発時刻の48時間前から可能だが、この時は12時間を切っていたため、前方はすでにいっぱいだった。

座席は全部で29列。1~3列は空いていたが、ここは座席予約に7~9ドルもかかるなんちゃってエグゼクティブ。主翼周辺も空いていたが、今回は景色を楽しみたかったのでパス。そこで27列を予約した。LANは機体後方から乗降できる場合が多く、中央席より移動が楽なのだ。

さて当日。空港職員がチケットを確認しながら、「ようこそLANへ。あなたの座席は27列です」と丁寧にアテンドしてくれた。予想通り、機体後方にも階段が設置されている。なのでとてもスムーズに搭乗・・・したのに、席がなーい!

その機体の最後尾は24列だった。オーバーブッキングどころか座席そのものがないなんて、シャレにならん!無駄にニコニコしている乗務員を捕まえ、座席がない旨を伝える。「あー、ちょーっとお待ちくださいねー」とのんびりした返事をよこした彼は、どこかに電話確認し、またニコニコしながら教えてくれた。

曰く、この便が空席だらけだったので、直前になって小さな機体に変更したと。でも空港職員は「27列」って復唱したぞ?あいつは搭乗時間になっても機材変更を知らないバカなのか?それとも単なるいぢわる?

「これじゃ座席予約の意味がないじゃない!」と文句を言ったが、「大丈夫ですよ。今日は15席も空きがあるから心配ありません」と乗務員。その癖、「ココだけの話、これからは24列より前を予約することをお勧めしますよ。当社の場合一番小さな機体が24列なんで、それより前だったら座席がないなんてことはありませんからね~」と。まったくなんというご都合主義なのかしら。

乗客がほぼ座り終えた後、最前列にいたチーフパーサーに再度クレーム。彼はよくあることだという顔をしながら、「じゃ、この辺にどうぞ」と前方2列目の席を指した。例のなんちゃってビジネスだ。機内サービスも早いし降りるのにも楽な席なので、結果的にはよかったけどね。

それにしてもさすがはLAN。「客が少ないのにでかい機材なんぞ使えるか」という合理性と、座席予約機能を無視する大胆さ、情報共有が苦手というペルーらしさを見事に兼ね備えている。でも万が一満席だった場合は・・・?いやはや、考えるだけでも恐ろしい。この件以降、私は24列より前の席を予約している。この国で生きるには、何よりも自己防衛が大切だ。