リマの6月最低気温 エルニーニョで約7度上昇

国家水路・気象庁(SENAMHI)は2日、ペルーで現在発生している沿海エルニーニョ現象の影響で、6月のリマは平年を上回る暖かさが続き、最高気温が27℃を上回る日もあり得ると報告した。

この予測は、国立エルニーニョ研究所(ENFEN)が6月1日に発表した最新レポートに基づくもの。同レポートでは、今年の沿海エルニーニョ現象が2024年の夏まで続き、リマを始め国内の北・中部沿岸にも直接的な影響が及ぶとしている。

SENAMHI気象予報部のグリニア・アバロス副部長は、「最新の報告によると、主に北・中部沿岸地域の大部分で気温が平年を上回るでしょう」と述べた。

最高気温が27℃を超える日も

アバロス副部長によると、6月のリマの平均気温は平年なら15~16℃(最低)から22~23℃(最高)の範囲で推移するという。

「でも今年は最低気温が22~23℃前後なんです。さらにリマ市内では最高気温が27℃を超えると予想されています」

沿海エルニーニョ現象の影響を受け、海面温度の上昇傾向が数か月間続くことで平年よりも気温が高い状態になり、特にリマでは珍しい秋晴れの日が見込まれると副部長は説明した。

「沿海エルニーニョ現象の本格化に伴い大気の温度がさらに上昇するため、今年の秋は平年よりも暖かく、冬はそんなに寒くはないと予想されます」

アメリカ国立気象局によると、今年のペルーの秋は3月20日午前4時24分から6月21日まで。同日午前9時58分に2023年の冬が始まるとしている。

沿海エルニーニョ現象と通常のエルニーニョ現象の違い

沿海エルニーニョ現象(el Niño costero)と一般的なエルニーニョ現象(el Niño global)は、どちらも太平洋上で発生するものの、場所が異なるためその影響にはそれぞれの特徴が現れる。

沿海エルニーニョ現象は、エクアドルやペルーの沿岸にあたる東太平洋により直接的な影響を及ぼし、まれにチリ沿岸まで到達することもあるという。

SENEMHIのケリータ・キスペ・ベガ気象予報士は、「沿海エルニーニョ現象が発生すると、ペルーでは特に太平洋沿岸や北部の山間で降雨量が増え、また沿岸部では気温が上昇します」と解説した、

(ソース: Andina 02/06/23)