リマ歴史地区ロープウェイ建設計画 用地収用を認可

ペルー政府は11日、世界遺産リマ歴史地区とサン・クリストバルの丘を結ぶ観光用ロープウェイの計画を国益と宣言し、建設用地の収用を認可する法令第31705号を官報にて公布した。本法令の概要は次のとおり。

法令第31705号

リマ歴史地区 – サン・クリストバルの丘観光ロープウェイインフラプロジェクトの公共的必要性および国益の宣言、ならびに用地収用を認可する法令

第1条 法令の目的

本法令は、リマ歴史地区 – サン・クリストバルの丘観光ロープウェイインフラプロジェクトの公共的必要性と国益の宣言、ならびに当該プロジェクトの遂行に必要な不動産の収用に関する認可を目的とするもの。

第2条 公共的必要性および国益の宣言

リマ州リマ市リマック区における、リマ歴史地区 – サン・クリストバルの丘観光ロープウェイインフラプロジェクトにつき、公共的必要性および国益に関する宣言を行う。

第3条 収用の認可

リマ歴史地区 – サン・クリストバルの丘観光ロープウェイプロジェクトと称する計画の遂行にあたり、以下の不動産の収用を認可する。

名称/面積登記番号UTM座標所有者
PREDIO 01-P01
Área Total: 3061,89 m
46817273Este(X): 279653,7800 / Norte(Y): 8668815,1986CLUB INTERNACIONAL REVÓLVER
PREDIO 02- P02
Área Total: 742,41 m²
44017342Este(X):279719,5415 / Norte(Y): 8668839,5359CLUB INTERNACIONAL REVÓLVER
PREDIO 03- P03
Área Total: 32,00 m²
44017342Este(X): 279804,3171 / Norte(Y): 8668836,9070CLUB INTERNACIONAL REVÓLVER

第4条 収用の正当化

4.1 収用の公共的必要性および国益の宣言は、本法令が規定するプロジェクトを遂行する必要性を正当化するものである。このプロジェクトは、内外からの観光客誘致に向け、リマ歴史地区とサン・クリストバルの丘双方の観光資源へのアクセスを可能にする安全で質の高い適切なインフラの欠如を理由として、リマ市リマ区およびリマック区の歴史地区における公共観光サービスに関する格差の解消に寄与することができる。

4.2 本収用については、インフラ事業実施のための不動産の取得および収用、国有地の譲渡、干渉の排除、およびその他の措置の枠組みに関する法令を承認する立法政令第1192号に定める手続きに従い実行される。なお、文化財を収用する場合は、法令第28296号「国家文化遺産一般法」に抵触しないものとする。

第5条 収用の対象となる不動産に関する行動主体および受益者

本法令第2条に記す公共的必要性および国益の宣言の結果として実施される収用の行動主体および受益者は、インフラ事業実施のための不動産の取得および収用、国有地の譲渡、干渉の排除、およびその他の措置の枠組みに関する法令を承認する立法政令第1192号に基づき、通商観光省となる。

第6条 査定補償額の支払

直接の手続きまたは司法手続き、あるいは仲裁手続きの結果として定められた査定補償額の支払は、インフラ事業実施のための不動産の取得および収用、国有地の譲渡、干渉の排除、およびその他の措置の枠組みに関する法令を承認する立法政令第1192号に基づき、事前に査定書を作成した上で、国家査定規則の定めに従い通商観光省が引き受ける。

第7条 資金調達

本法令の規定の実施に関する費用については、国庫からの追加的な財源を要請することなく、通商観光省の組織予算を充当する。

(ソース: El Peruano 11/03/23)