文化省 クエラップ遺跡復旧に向け調整 JICAも参加

ペルー文化省は17日、国家防災管理システム(Sinagerd)を構成する科学技術機関の各責任者との会合を通じ、「北のマチュピチュ」と称されるクエラップ遺跡の復旧と保存に向けたプロジェクトの調整を開始した。

この会合では、クエラップ遺跡で今までに行われた作業に関するすべての情報を集めたデータベースを構築し、同遺跡エリアの復元に着手することが合意された。

クエラップ遺跡の考古学研究プロジェクトを率いる考古学者、ホセ・バスタンテによると、現状の評価に必要なデータベースを基に、遺跡の復旧や補強のための緊急措置などを検討していくという。当面は、遺跡の湿度管理と既存排水路の復旧が優先される見込み。

遺跡見学の再開

クエラップでは現在、各分野の専門家により、遺跡の保全と観光客の安全に最新の注意を払いつつ、部分的に見学を再開することが検討されている。また、それぞれの研究を通じた情報の提供、およびそれらの社会的活用に向けた検討を行うことが約束された。

同会合には、ペルー環境省(MINAM)や日本ペルー地震防災センター(Cismid)、地球物理庁(IGP)、国立水資源機構(ANA)、鉱業冶金地質研究所(Ingemmet)の各代表が参加。また、日本の国際協力機構(JICA)やペルーの国立工科大学(UNI)、国家防災庁(Indeci)の各代表者、ティンゴ地区(クエラップ遺跡の所在地)のイバン・バルダレス首長およびホルヘ・チャベス技師が率いる作業チームも出席した。

(ソース: Andina 18/02/23)

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