差し戻された年賀状と昨今の抗議活動について

Día de los Reyes Magos(東方の三賢者の日)が過ぎ、松の内も終わり、年末年始のお祭りムードはすっかり終了。クリスマスツリーを片付けた部屋は広々として気持ちいい。

我が家は何年か前から紙の年賀状を失礼するようになったけれど、一部の超高齢な親戚と、毎年海外まで律儀にハガキを送ってくださる方には送るようにしている。個人的にはもうメールやSNSでいいんじゃね?と思うんだけどね。

ただ、わざわざ海外まで送ってくださる方は別だ。投函のタイミングも料金も国内とは違うのに続けて下さるというのは、こちらに対しそれなりに想いがあってのことだろう。年に一度きりのやり取りであっても、やはりありがたいと思うし、そういうご縁は大切にしたい。

ところがその中の一人から、「今年も年賀状を送ったんだけど、今ペルーへの国際郵便がストップしているらしくて、戻ってきてしまったよ」とメールが。日本の郵便局のサイトをみると、確かに航空便とSAL便は差出不可で船便だけ取り扱い継続となっていた。ペルーの政情不安がこんなところにも影響しているのは残念だ。まあ通常の年でも、日本からの年賀状が我が家に届くのはいつも1か月以上遅れていたけどね(苦笑)。

ペルーは1月4日から再び抗議活動が再開。1月8日正午時点、プーノ、クスコ、アプリマック、マードレ・デ・ディオス、イカ、アマゾナスの6地域・60地点で道路封鎖が行われている。ここ数日の抗議活動による負傷者は67名で、そのほとんどが暴徒によるプーノのフリアカ空港占拠未遂に絡むものだ。

今、プーノは大荒れだ。プーノ独立を目論む国内外の左派勢力が地域住民を扇動。プーノ商工会議所のフランシスコ・アキセ会頭によると、この抗議行動や道路封鎖により1日あたり4億5000万ソレスもの経済的損失が出ているという。

危惧すべきは、ボリビアのエボ・モラレス元大統領の動きだ。彼のシンパで改憲派のプーノ元知事(2019 – 2022)ヘルマン・アレホはSNS等でカスティージョを擁護、エボが推進する社会運動・先住民運動の国際プラットフォーム「ルナスール計画」へのプーノの参加を主張するなど売国奴的な発言を繰り返している。

エボのプーノでの政治活動やペルーへの干渉を許し、プーノ国立アルティプラーノ大学の最高位である名誉博士の称号まで与える始末。エボはカスティージョ政権発足後の2021年からプーノを27回も訪問しているが、うち9回は入国管理事務所での入国手続きをしていなかったことも判明した。いくら元大統領だからって、9回も密入国できちゃうってどういうこと?

なんだかペルーは無茶苦茶だ。でもリマ暮らしは穏やかだし、良い国なんですよ(説得力ないけど/笑)。ただ観光業関係はもう当分復活しないだろう。さて、私の仕事もどうしたものかね。

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