ペルー政府 駐秘メキシコ大使に国外退去を通告

南米ペルーのアナ・セシリア・ヘルバシ外相は20日、パブロ・モンロイ駐秘メキシコ大使をペルソナ・ノン・グラータと宣言し、72時間以内にペルーから出国するよう命じたと発表した。

また、メキシコ側に亡命が受け入れらたカステージョ前大統領夫人、リリア・パレデスとその子供たちへの渡航許可が認められたとしている。

「ペルー政府は、パブロ・モンロイ・コネサ駐秘メキシコ大使をペルソナ・ノン・グラータと宣言しました。メキシコの複数高官によるペルーの政治情勢への再三の言及が内政干渉にあたり、不干渉の原則を侵害しているからです」と外相はメディアに向けコメントした。

外相はまた、前大統領夫人とその子どもたちに対する渡航許可発出の件についてはメキシコ政府にも報告されたと述べ、彼らにはいかなる政治的迫害もなかったと強調した。

「メキシコ政府はペルー外務省から、リリア・パレデスが組織犯罪の共犯者として予備捜査の渦中にあることについての報告を受けています。ペルー政府は、政治的迫害はなく、法治主義と三権分立に則り、適正な手続きを含む司法行政の保証を尊重するとを繰り返し強調します」

さらに外相は、リリア・パレデスの捜査はいまだ進行中であり、当局の決定によりペルー政府が彼女の送還を要請する可能性は残っていると明言。「渡航許可の付与については、ペルーとメキシコ両国間の犯罪者引渡し協定(2021年~)に基づき、ペルー司法当局の要求に従い、ペルー政府に前大統領夫人の一時的な送還を要請する権利を残すことを条件として実施されています」と強調した。

リリア・パレデス前大統領夫人は現在、駐秘メキシコ大使館にいる。メキシコのマルセロ・エブラルド外相は20日、逮捕されたカスティージョ前大統領の家族が政治亡命を認められた後、リマ市サン・イシドロ区に位置する自国の大使館内に留まっていることを明らかにした。

アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領(メキシコ)と共に記者会見に臨んだエブラド外相は、この政治亡命の認可はメキシコ政府による独立した主権的な判断であると強調した。

「(カスティージョ前大統領の家族に対する)亡命はすでに認められています。なぜなら、彼らはメキシコ領土内、つまり我々の大使館にいるのです。大使館にいるなら、亡命は認めますよね。これはメキシコの独立した主権的な判断です」とエブラド外相は地元メディアに答えた。

(ソース: RPP 20/12/12)

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