ペルー政府 マチュピチュ村での遺跡入場券販売継続へ

ペルー文化省は12日、世界遺産マチュピチュ遺跡入場券の販売枠について、先月16日付の同省令224-2022-MCに基く定員(一日当り最大4044人)を継続すると伝えた。

ペルー首相府(PCM)のTwitter公式アカウントを通じて発表された公式声明の内容は次のとおり。

公式声明(2022年8月12日/PCM)

マチュピチュ遺跡の入場券販売に関し、下記の通り通達する。

1.クスコ地方文化局(DDC Cusco)の発表に従い、マチュピチュ遺跡への平均実入場者数については、今年7月28日から8月11日までの期間、一日当り4044人の入場枠を下回る状態が続いている。

2.上記より、文化省は、省令第224-2022-MCで承認された入場定員を順守しつつ、マチュピチュ村において、省令第216-2018-MCが定める条項に基く対面販売かつ譲渡無効の形式によるマチュピチュ遺跡入場券の販売継続を決めた。

3.これらの措置は、考古学遺産の保全に関するペルーの対ユネスコ公約に準拠したものである。

4.文化省、通商観光省および環境省は、当該考古学遺産の保全および持続可能な観光開発の両立に向けた一連の具体的な活動に取り組みつつあり、これらの進捗につきクスコの住民とその当局に報告することを約束する。

公式声明の項目2で言及されている省令第216-2018-MCでは、マチュピチュ遺跡へ入場しようとする訪問者に対し、自身の入場券と公式身分証明の携行を義務付けており、遺跡内で係員にそれらの提示を求められることがある。また、遺跡の保護と規則正しい見学の観点から観光ガイドの同伴が推奨されている。

外国人の公式な身分証明として有効とされるものは、パスポートや外国人登録証、外交官身分証明書、アンデス共同体(CAN)および南米南部共同市場(Mercosur)加盟国市民の場合はそれぞれの国のDNIなど。外国人の学生(学部生まで)の場合は、パスポートまたは在外ペルー大使館や領事館、もしくは国家在留監督庁(MIGRACIONES)で付与された査証。

ペルー人の場合は、DNI(身分証明書)の原本。学生(学部生まで)については、国家大学・高等教育監督庁(SUNEDU)または教育省発行の有効期限内の学生証が必要となる。`

文化省はこの他、ベッシー・チャベス文化相が通商観光省および環境省の代表者を交え「遺跡の保護を継続しつつ、問題解決に向けた代替策を提案するための」会合を開いたと公式ツイートで報告している。

クスコの現地からは11日、一日当り1000枚発行されていたマチュピチュ村での入場券の販売が中止されたことが伝えられ、突然の発表に観光客が驚いたという。

(ソース: Andina 12/08/22)

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