ペルーの秋20日にスタート リマで急な冷え込み

南半球に位置するペルーの暦はこの20日から秋へと変わった。リマでは急に気温が下がり、風も少し強くなったため、多くの市民が長袖や厚手の服を着たり布団を換えたりしている。

国家水路・気象庁(Senamhi)の気象専門家クリス・コレア・マロウによると、この急激な気候の変化は低温の海水と南からの冷たい風の到来で発生したものという。

同専門家は、サンミゲル、ヘススマリア、ミラフローレス、サンイシドロなどの海沿いの区では、通常より低いこの時期の海水温が予想外の気温低下をもたらしたと補足した。

「海水温がもう少し高ければ、初秋の気候は違うものになっていたでしょう。でもこの冷たい南風が体感温度を下げ、寒さの原因となっています。リマ市は太平洋に面しているので、海の影響をもろに受けるんです」

秋のスタートは全国的に寒かったものの、不安定な気温は長続きせず、以降は暖かな晴れの日が続くと専門家は見ている。

リマ市東部は穏やかな週末に

先週末、海岸沿いの区民はクローゼットから長袖のポロシャツやジャケットを出さなければならなかったが、リマ市東部のような海から離れた区ではそれほど急減な気温の変化はなかった。

「これらの地区は海からの影響を直接受けません。またアンデスやアマゾンではこのところ雨季が短くなっており、リマの山間部(東)から西へ流れる雲がないため、東部の週末は晴れていました」

予報の種類

同専門家はまた、一時的な天候の変化にあたりSenamhiが発令する気象予告に注意するよう市民に呼び掛けた。

ところで、天気予報とは降雨や気温の変化を1日や10日間といった一定の基準で事前に予測するもので、これらの予報が3か月間にわたり平均的にどうなるか判断するのが気象予測である。

「これらは、風邪などをひかないよう、市民に予め対策を講じてもらうためめのツールでもあります」と専門家は述べた。

(ソース: Andina 22/03/22)