ペルー全土で大統領不支持半数超える

リサーチ企業Datumが全国・全社会経済階層の成人男女1213人を対象に実施した最新(2月)のアンケート調査によると、ペドロ・カスティージョ大統領の不支持率は全国レベルで64%に達していることが判明した。

不支持率は前回調査時(昨年12月)から5ポイント上昇、カスティージョ政権発足直後(昨年8月)比では23ポイント上昇した。一方で支持率は前回から3ポイント減り29%まで下落。大統領自身が喧伝しているその人気とは裏腹の結果となった。

地方レベルでもこの傾向は強く、不支持率はリマ首都圏(リマ市43区とカリャオ市の総称)で76%、北部62%、中部52%、南部54%、東部59%といずれも半数を超え、特に南部では初めて不支持層が支持層を上回った。社会的階層別や年齢層別でも、それぞれA/B層(81%)と18~24歳(64%)を筆頭に大統領不支持の傾向が拡大した。

先日辞意を表明しその職を降りたバスケス首相に関する在任中の職務評価は、支持23%・不支持58%・不明/無回答19%。地域別の不支持率はリマ(64%)がトップ、南部(62%)が2位であった。

同じく、ペドロ・フランケ経済財政相の評価は支持31%・不支持49%・不明/無回答20%。マリア・デル・カルメン国会議長については支持25%・不支持57%・不明/無回答18%。また、現大統領は閣僚選任の術を知らず内閣が機能していないとする意見が全体の81%(リマでは89%)を占めた。

デモ隊と警察、大統領宮殿付近の小競り合い(撮影: 原田慶子/2月2日)

カスティージョ政権第3次内閣発足

ペドロ・カスティージョ大統領は1日、昨年7月の同政権誕生以来3度目となる組閣の宣誓式を行った。エクトル・バレル・ピント新首相による新内閣の顔ぶれは以下の通り。

  • 首相: Héctor Valer Pinto(新)
  • 経済財政相: Óscar Graham Yamahuchi(新)
  • 農業灌漑相: Alberto Ramos Quilca(新)
  • 女性・社会的弱者相: Katy Ugarte Mamani(新)
  • 文化相: Alejandro Salas Zegarra(新)
  • 内務相: Alfonso Chávarri Estrada(新)
  • エネルギー・鉱業相: Alessandra Herrera Jara(新)
  • 外務相: César Landa Arroyo(新)
  • 防衛相: José Luis Gavidia Carrasco(新)
  • 環境相: Wilber Dux Supo Quisocala(新)
  • 開発社会包摂相: Dina Boluarte Zegarra
  • 教育相: Rosendo Serna Román
  • 法務人権相: Aníbal Torres Vásquez
  • 保健相: Hernando Cevallos Flores
  • 生産相: Jorge Luis Prado Palomino
  • 交通通信相: Juan Silva Villegas
  • 通商観光相: Roberto Sánchez Palomino
  • 住宅建設上下水道相: Geiner Alvarado López
  • 労働雇用促進相: Betssy Chávez Chino

(ソース: Gestión 02/02/22)

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