アマゾンの中心都市イキトスと5つの祭り

ペルーアマゾン最大の人口と面積を有すイキトス。大自然に囲まれたこの街の趣きを体験しようと、世界中から旅行者がやってきます。アマゾンの中心都市として知られるイキトスは近年、自然の景色や蒸し暑さ、そして何かワクワクすることが大好きな人々に人気の観光地へと変化してきました。

イキトスでは、民族舞踊や多彩なアマゾン料理、カトリック信仰などが融合し、独自の伝統と喧噪に満ちたユニークな文化を形作っています。アマゾンのこの街で特に重要とされる5つの祭りを、ペルー貿易観光促進庁(Promperú)が次のように紹介しています。

FIESTA DE SAN JUAN(サン・フアンの祭り)

イキトスを始め、ペルーアマゾン全体で最も大切なイベントといえば間違いなくこの祭りでしょう。イキトスを擁すロレト州の守護聖人であるサン・フアン・デ・バウティスタ(洗礼者ヨハネ)を敬い、毎年6月21日から27日にかけて行われる祭りです。イキトスは3本の河川(アマゾン、イタヤ、ナナイ)に囲まれた街であり、ヨルダン川でイエスたちに洗礼を授けたとされるこの聖人は特に崇拝されているという話です。この祭りでは、サン・フアンにちなんで名付けられた(※諸説あり)「フアネ」を中心に、様々な郷土料理が楽しめる盛大なイベントが開催されます。

CARNAVAL AMAZÓNICO DE IQUITOS(イキトスのアマゾンカーニバル)

毎年2月から3月にかけイキトスの街は喜びと熱気に満ちあふれ、祭りや山車、民族舞踊を始めとする市民総出の様々な催しが行われるカーニバルです。伝承によると、ジャングルの精霊たちが街へと遊びにやって来る時期にあたり、人々もその祝宴に加わるのだといいます。土着のリズムと民族衣装によるパレードが人目を引くこのカーニバルでは、セビーチェ・デ・ドラード、インチカピ、ティンブチェ、パタラシュカ、タカチョのような郷土料理が人気です。

LA HUMISHA(ウミーシャ)

アンデス地方で行われる祭り「ユンサ」のアマゾンバージョンです。カーニバルのような祭りの期間、それぞれの町内ではヤシの木にたくさんのプレゼントを吊るし、風船やリボンで飾ります(この装飾されたヤシの木をウミーシャと呼びます)。祭りの最後、町内の人々がウミーシャの周りで踊り、一人ずつ順番に斧や山刀で幹に一撃を加えてゆき、最後に切り倒した者が翌年の飾り付けを担当することになります。

CORPUS CHRISTI(聖体の祝日)

5月に行われ、あまたの人々が参加するこの宗教的な記念行事は、ここイキトスでも非常に大切なものとされています。ひと月にわたり一連の祝典が催され、そこではその地方の郷土料理が振舞われます。通常人々は街の中央広場に集まり、聖体行列や奉納を行います。

FUNDACIÓN DE IQUITOS(イキトス建都記念日)

イキトスは、当時のペルー大統領ラモン・カスティージャによりアマゾン河に港を築く目的で派遣された海軍の艦隊が、この地に到着した1864年1月5日に建都されました。そのため、毎年1月5には市民と軍によるパレードや公式典礼などの催しが開催されています。

(ソース: ペルー貿易観光促進庁/Promperú)

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