国際航空便運航本数年初来3割減 防疫措置影響

国際航空運送企業協会のカルロス・グティエレス代表は、欧州・ブラジル便の受け入れ停止延長を始めとする過剰な防疫措置により、今年1月から2月にかけペルーの国際航空便の運航数が30%減少したと訴えている。

昨年末、ペルーの国際航空便運航数は前年比で約35%まで低下。以降微増が見られたものの、この2月は再び急減したという。

「ペルー入国後の訪問者隔離義務(2週間)は観光にとってマイナスの影響しかありません」グティエレス代表は、欧州およびブラジルからの国際航空便受け入れ停止延長(3月14日まで)が大きく影響していると指摘し、この状況が続けばペルーから他国への乗り継ぎ路線を失うことになりかねないと警鐘を鳴らす。

国内線の状況

会長はさらに、国内航空便の運航数もこの1月から2月にかけ45%減っていると明かした。感染警戒水準最高度地域への厳しい規制による旅行の延期に加え、国内線の乗客にも機上前のPCR検査を義務付けたことが利用者の負担となり、需要減を招いたとしている。

ペルー国内において陸上交通機関を利用する場合、乗車時間が5時間以内であれば事前にPCR検査を受ける必要はない。会長は政府に対し、フライトが1時間前後しかない国内航空路線への同検査義務付けは行き過ぎだとして、措置の撤回を求めている。

航空会社もコスト増

「運航便の減少に伴う関連コストの増加が目立ち、わずかな便数で運航するよりも、駐機を続けている方が安くつくという航空会社もあります」と会長は話す。各航空会社が乗客のキャンセルに伴う利用便の変更に追われる一方、航空会社による予約便の変更は国家競争・知的所有権保護庁(Indecopi)の監視対象となっている。

(ソース: Gestión 03/03/21)

ペルーパンデミック353日目

ペルー保健省発表3月1日COVID-19関連国内統計

  • 感染者数累計 1338297人(前日比+5358)
  • 死者数累計 46894人(+209)
  • 既検査数累計 7648496件(+43982)
  • 陽性率 17.5%↓
  • 死亡率 3.504%↑
  • 入院患者数 15221人(+181)
  • 上記の内ICU患者数 2140人(-13)
  • 回復患者数 1244029人(+7361)

直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 3月1日 5358人(209)
  • 2月28日 3134人(191)
  • 2月27日 5942人(195)
  • 2月26日 7500人(205)
  • 2月25日 7641人(191) 
  • 2月24日 7923人(220)
  • 2月23日 7302人(196)
  • 直近7日間平均 6400人↓(201↓)
  • 直近7日間の陽性率 14.16%↓ ※累計比
  • 直近7日間の感染者数合計 44800人↓(前日比-1382↓)
  • 直近7日間の死者数合計 1407人↓(前日比-15↓)

(ソース: MINSA 3月2日)

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