ワクチン接種で3~4年後に国内観光回復か

ペルー観光協会(Canatur)のカルロス・カナレス会長は、国民が新型コロナウイルスワクチンの接種を終えた後、観光セクターは2024年から2025年にかけ回復に向かうと予測している。

「もしペルーのワクチン接種が2023年に終わるなら、観光客が津波のように押し寄せ、たぶん2024年か2025年には回復できるでしょう」

インバウンド観光の現況について会長は、規制の変更を通じて改善できると指摘。パナマやチリ、コロンビア、コスタリカなどですでに導入されている措置を例示し、ペルーに到着した外国人(※入国前のPCR検査陰性が条件)に対しても、入国時に空港内でPCR検査を行い24時間以内に同検査結果を宿泊先に届けることは可能であり、「結果が陰性ならすぐに移動(観光)できます」と強調した。

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「また、すでにワクチンを2回接種し入国前のPCR検査も済ませている北米のビジネスマンたちは、入国後の隔離(2週間)まで履行したくありません」と会長は述べ、観光客と出張者双方に対し、セクター成長を考慮した現行措置の撤廃や改善が必要と訴える。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックに伴い、ペルー国内の正規観光業者はラテンアメリカ諸国でも最も厳しいとされる防疫プロトコルを数多く順守している。「観光セクターの正規業者が順守を余儀なくされている衛生プロトコルの厳しさは、おそらくラ米トップクラスでしょう」

観光セクターでは今のところ誰も稼げるような状況ではないが、雇用を確保し企業の倒産を回避するために活動を続ける必要があると会長は話す。「レストランや旅行代理店、小規模なホテルや土産物店などは仕事がなく、観光セクターではコロナ禍でおよそ12万社が廃業しました」

会長は一方で、観光セクター零細小企業向け政府支援基金制度(FAE-Turismo)の内容は改善されたものの、数年以内のセクター回復を考慮するなら信金や信組など金融機関の幹部は融資にあたり審査をもう少し柔軟にすべきと主張している。

(ソース: Andina 01/03/21)

ペルーパンデミック351日目

ペルー保健省発表2月27日COVID-19関連国内統計

  • 感染者数累計 1329805人(前日比+5942)
  • 死者数累計 46494人(+195)
  • 既検査数累計 7584699件(+42740)
  • 陽性率 17.53%↓
  • 死亡率 3.496%↓
  • 入院患者数 15111人(+376)
  • 上記の内ICU患者数 2150人(+9)
  • 回復患者数 1232528人(+6534)

直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 2月27日 5942人(195)
  • 2月26日 7500人(205)
  • 2月25日 7641人(191)
  • 2月24日 7923人(220)
  • 2月23日 7302人(196) 
  • 2月22日 6740人(224)
  • 2月21日 3448人(166)
  • 直近7日間平均 6642.3人↓(199.6↓)
  • 直近7日間の陽性率 14.29%↓ ※累計比
  • 直近7日間の感染者数合計 46496人↓(前日比-1468↓)
  • 直近7日間の死者数合計 1397人↓(前日比-25↓)

(ソース: MINSA 2月28日)


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