コロナ時代の一時帰国 移動編

さあいよいよ帰国だ。朝一で空港までのタクシーを予約し、アパートの門番君には植物の世話をお願いした。昨夜のうちに、ユナイテッドのウェブサイトに陰性証明をアップロード。これは海外からの入国者に対し陰性証明または治癒証明を求める米国政府の要請に従ったもので、ユナイテッドが代行しているらしい。日本は3月5日になってやっと航空会社への要請を決めたが、アメリカはずっと以前からやっていたということだ。しかもその適用は3月19日から。遅っそ!

現在リマのホルヘ・チャベス空港は搭乗予定者以外の立ち入りは禁止、構内ではマスクとフェースガードの併用が義務付けられている。我が家は早めに到着したこともあり、荷物検査やイミグレをスムーズに通過。パスポートへのスタンプはなく、出入国書類の記入も不要だった。

国際線エリアはガラガラで、閑古鳥状態のレストランを見て複雑な気分になるも、それもつかの間。搭乗時間が近づくにつれて人も増え、ゲート周辺はしっかりと密な状態になってしまった。優先搭乗のためとはいえ、一か所に集められてしまう車いすの人たちが気の毒だった。

航空機内での感染リスクは極めて低いと報告されているからだろうか、アメリカ人乗務員たちに緊張した様子はなく、中にはマスクから鼻を出したままの人もいた。機内ではフェースガード着用義務もなく、半数くらいは外していたと思う。私は持参したアルコールスプレーで座席やテーブルを消毒したが、そんな人はほかにいない。北米とペルーでコロナが流行する理由がなんとなくわかる気がした。

8割がた埋まった機内には、なぜか子連れが多かった。子供のはしゃぐ声は元気をくれるが、今の時代は恐怖以外のナニモノでもない。頼むから大人しく黙ってくれ〜と念じつつ、ブランケットを被ってひたすら寝る。飛行機はオンタイムでヒューストンに到着。こちらのイミグレも空いていて、既に陰性証明をアップロードしていたからか、改めて提示を求められることはなかった。

今回の乗り継ぎ時間は6時間45分と長丁場だ。ターミナルをぐるぐる歩いたり、だらだらとYoutubeを眺めたりして、なんとか時間をやり過ごす。ヒューストンの空港のWi-Fiは電波が強くてとてもありがたい。

ここから羽田へはANAになる。我々の搭乗券をチェックしたANAのスタッフが、「今日は空いているので」と前方の座席に移動させてくれた。1週間ほど前に空席状況を確認した時はヒューストン-羽田便の座席はほとんど埋まっていたのに、あの人たちはいったいどこへ行ったのだろう。もしかして予約を入れさせないために、ダミー入力がされていた?果たして実際に搭乗してみると、エコノミーにはたったの12人しかいなかった。こんな閑散とした国際便での一時帰国は初めてだ。日本を代表する航空会社がつぶれないことをひたすら願いつつ、ガラガラの機内で快適な空の旅を楽しんだ。

ペルーパンデミック363日目

ペルー保健省発表3月11日COVID-19関連国内統計

  • 感染者数累計 1402610人(前日比+8039)
  • 死者数累計 48664人(+180)
  • 既検査数累計 8172738件(+66808)
  • 陽性率 17.16%↓
  • 死亡率 3.47%↓
  • 入院患者数 14610人(-145)
  • 上記の内ICU患者数 2212人(+11)
  • 回復患者数 1308175人(+6736)

直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 3月11日 8039人(180)
  • 3月10日 7114人(161)
  • 3月9日 7434人(160)
  • 3月8日 5556人(190)
  • 3月7日 3291人(119) 
  • 3月6日 6212人(173)
  • 3月5日 6670人(190)
  • 直近7日間平均 6330.9人↓(167.6↓)
  • 直近7日間の陽性率 12.31%↓ ※累計比
  • 直近7日間の感染者数合計 44316人↓(前日比-408↓)
  • 直近7日間の死者数合計 1173人↓(前日比-5↓)

(ソース: MINSA 3月12日)

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