中国製ワクチン 上半期中100%入手に向け交渉続く

新型コロナウイルス感染症による感染者や死者の数が増加し、第二波の到来を保健省が認める一方で、中国企業シノファーム製の同ワクチン3800万単位の正確な到着日程は未だ不透明なままとなっている。

駐中国ペルー大使ルイス・ケサーダ・インチャウステギは、購入済の初回ロット100万単位の今月末到着に向け手続きを急いでいると表明。入手に際しては中国とペルー双方における規制条項に従う必要があるとし、理解を求めた。

ケサーダ大使は「申請手続きを進めるため両国の規制当局間でビデオ会議を行うなど努力しています」と述べ、まもなく中国政府の輸出許可が下りる見込みと説明している。

初回ロット輸送資金はONGが調達

マセッティ保健相は今月17日、ワクチン初回ロット100万単位の輸送を請け負う企業と協定を締結したと発表。ケサーダ大使はこれを補足し、同輸送にあたりカルロス・ネウハウス氏率いる非政府組織が資金を調達すると明かした。

残り3700万単位の到着時期は?

一方、初回ロット以降の3700万単位については「日程を調整中で、まだ具体化されていない」と大使は発言。今年上半期中の到着に向け現在交渉中と付け加えた。

大使はまた、今年4月以降シノファーム社がワクチン生産体制を増強する模様とした上で、「まだ交渉の段階ですが、4月から6月にかけ全体の4分の3を入手できると期待しています。正直なところ、交渉は終わっていません」と注釈した。

最前線要員は117万5000人

「一人当たり2回のワクチン接種が必要なので、初回ロットは50万人分しかありません」カジェターノ・エレディア大学の研究員ヘルマン・マラガは、今月到着予定のシノファーム社製ワクチン初回ロット百万単位につき、医師や看護師、警察官、軍隊など新型コロナウイルスと最前線で戦うスタッフ全員には行き渡らないと警鐘を鳴らす。なお、保健省のワクチン接種計画に基くこれら優先順位トップの合計人数は117万5000人。

(ソース: Gestión 20/01/21)

ペルーパンデミック311日目

ペルー保健省発表1月18日COVID-19関連国内統計

  • 感染者数累計 1073214人(前日比+4412)
  • 死者数累計 39044人(+113)
  • 既検査数累計 5928005件(+26196)
  • 陽性率 18.1%↓
  • 死亡率 3.638%↓
  • 入院患者数 8943人(+270)
  • 上記の内ICU患者数 1696人(+26)
  • 回復患者数 989367人(+4641)

直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 1月18日 4412人(113)
  • 1月17日 3893人(60)
  • 1月16日 4342人(101)
  • 1月15日 4544人(116)
  • 1月14日 7361人(90) 
  • 1月13日 5022人(91)
  • 1月12日 3409人(74)
  • 直近7日間平均 4711.9人↑(92.1↑)
  • 直近7日間の陽性率 14.29%↑ ※累計比
  • 直近7日間の感染者数合計 32983人↑(1531)
  • 直近7日間の死者数合計 645人↑(49)

(ソース: MINSA 1月19日)

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