ペルーのビクーニャ繊維輸出額年間300万ドル

国旗にも描かれているペルーの国獣「ビクーニャ(写真)」。国家森林・野生動物機関(Serfor)は18日、昨年度のビクーニャ繊維(獣毛)輸出額を約300万㌦と報告した。

Serforのミリアム・セルダン局長は、講演会「ペルー産ビクーニャの持続的利用における成功例」で、全国およそ290の団体が10㌧を超えるビクーニャ繊維を生産し、うち6.7㌧が国外に輸出されたと説明。

「ビクーニャの獣毛は世界で最も繊細な繊維として知られています。同繊維の輸出はビクーニャ農家に生活の糧をもたらし、暮らしの質を向上させます」と注釈した。

2012年の調査によると、現在ペルー国内には20万頭以上のビクーニャが存在するという。局長は、密漁や獣毛の違法取引からビクーニャを保護し、生息数の確保に注力する必要性を強調すると共に、Serforによる新たな頭数調査の実施を確約した。

同講演会の参加者、環境省生物多様性局のホセ・アルバレス・アロンソ局長もSerforによる成功例の報告に共感、南米アンデス地域に生息するビクーニャの経済的側面に注目している。

講演会には他にも、クスコ、ワンカベリカ、アレキパ各州の複数ビクーニャ農家や関連団体が参加。捕獲や毛刈りを始めとするビクーニャ繊維の生産工程に関し、豊富な経験に基く標準的な手順を紹介した。

アレキパ州ビクーニャ繊維輸出協会(ASOPEXVIC)のアレハンドリーナ・メルカドは、Serforが説く成功例の踏襲にはアンデス集落の女性に手順を学ばせる必要があり、それらが彼女たちの雇用と収入の一助になるとコメントした。

他方、Serforの中央山地森林・野生動物技術管理者エンリケ・シュワルツ・アリアスは、来年に向けフニン州を同プロジェクト実施範囲に含めるべく申請書を作成中と明かした。

国獣ビクーニャ

ビクーニャはペルーの国獣であり、国家のシンボルとして国旗にも描かれている野生のラクダ科動物。南米における野生のラクダ科動物を管轄するSerforは、ビクーニャの持続的な利用推進や国内外市場への同製品アクセス、民間投資促進などの機能を有している。

(ソース: Andina 18/12/20)

ペルーパンデミック278日目

ペルー保健省発表12月16日COVID-19関連国内統計

  • 感染者数累計 991518人(前日比+2061)
  • 死者数累計 36901人(+43)
  • 既検査数累計 5318292件(+17108)
  • 陽性率 18.64%↓
  • 死亡率 3.722%↓
  • 1日の検査数 17108人(+216)
  • 1日の感染者数 923人(+39)※当該日以前の感染者1138人を除く
  • 入院患者数 4030人(+121)
  • 上記の内ICU患者数 1099人(+3)
  • 回復患者数 925893人(+1773)

直近一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 12月16日 2061人(43)
  • 12月15日 1782人(41)
  • 12月14日 1545人(63)
  • 12月13日 1157人(77)
  • 12月12日 1928人(68) 
  • 12月11日 2102人(65)
  • 12月10日 1832人(45)
  • 直近7日間平均 1772.4人↑(57.4↓)
  • 直近7日間の陽性率 12.26%↓ ※累計比

(ソース: MINSA 12月17日)

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