パードレ・カトウの名で親しまれたマヌエル・カトウ神父。わずかな言葉を交わしただけで、パードレの慈愛に満ちた微笑みと柔らかな物腰に魅了されたという人は少なくないでしょう。さらにもう一歩踏み込めば、その内に秘めた情熱と意志の強さに驚いたに違いありません。
そんなパードレの一代記『炎の人 ペルー日系人 加藤マヌエル神父』（著：大塚文平、編：クレアリー寛子）が、11月1日（日）に日本で出版されます。
口述筆記で進められたという本書。個人史というどこまでもプライベートなものでありながら、曖昧な記憶の羅列を嫌い正確さを旨とするパードレのこだわりもあり、作業は遅々として進まなかったとか。その道半ばにしてパードレが帰天。一時は執筆を断念しかけたという著者ですが『「ペルー日系人社会における至宝」である加藤神父のご功績を末永く後世に残したいという強い思いから奮起し、日本・ペルーの国境を越えて取材を続け、神父様ゆかりの方々から数多くのご協力を賜り、ようやく本書の完成に』至ったのだそうです（下記リーフレットより抜粋）
「少しでもパードレの遺志を受け継ぎ、支援していきたい」という大塚氏たっての願いもあり、自費出版でありながら収益の一部はエンマヌエル協会などパードレがその一生を捧げた慈善事業・団体に寄付されます。また本書出版元である日相出版の協力により、日相出版のHPからご購入いただくとより多くの支援金を送ることができるそうです。
本書の表紙画は、ペルーアンデスの世界を描き続ける野口忠行氏によるもの。画伯ならではの深い色合いと懐かしいパードレのお顔に心が和みます。日系ペルー人初のカトリック神父にして、多くの慈善事業を行われたマヌエル・カトウ神父の物語。皆様どうぞよろしくお願いいたします。
ペルーパンデミック226日目
ペルー保健省発表10月25日COVID-19関連国内統計
- 感染者数累計 890574人（前日比+1859）
- 死者数累計 34197人（+48）
- 既検査数累計 4407293件（+16891）
- 陽性率 20.21%↓
- 死亡率 3.84%↓
- 1日の検査数 16891人（-5542）
- 1日の感染者数 492人（-416）※当該日以前の感染者1367人を除く
- 入院患者数 5615人（+123）
- 上記の内ICU患者数 1070人（+20）
- 回復患者数 810995人（+3359）
直近一週間の一日当り感染者数推移（カッコ内は死者数）
- 10月25日 1859人（48）
- 10月24日 2501人（54）
- 10月23日 3098人（62）
- 10月22日 3240人（49）
- 10月21日 2991人（47）
- 10月20日 2767人（62）
- 10月19日 3242人（55）
- 直近7日間平均 2814人↓（53.9↓）
- 直近7日間の陽性率 12.48%↓ ※累計比
(ソース: MINSA 10月26日)