9月3日はチャブカ・グランダ生誕100周年

9月3日はペルーが誇るクリオージャ音楽の女性シンガーソングライター、チャブカ・グランダが故郷のアプリマックで生を受けた日。明日で生誕100周年を迎える彼女の業績に敬意を表し、ミラフローレス区自治体が記念セレモニーを開催すると伝えた。

明日午前9時、区役所での国旗掲揚と共に、彼女の生涯とその業績に関する写真展がラルコ通りの複数ブロックで開催される。

続いて、同区7月28日通り第6ブロックにある杉の木の傍らでプレートの除幕式が行われる。この杉は彼女が晩年の20年間を過ごしたアパートの向かいに位置し、かつて切り倒されようとしていた際彼女がその保存に貢献したもの。

故郷アプリマック

チャブカ・グランダ(本名マリア・イサベル・グランダ・ラルコ)は1920年9月3日、アプリマック州グラウ郡プログレソ地区の鉱山街ラス・コタバンバス・アウラリアスで生まれた。父親は鉱山技師エドゥアルド・グランダ・イ・サン・バルトロメ、母親はイサベル・スサナ・ラルコ・フェラリ・デ・グランダ。

1923年、一家は首都リマへ居を移し、彼女はソフィア聖心学院に通う。12歳の時歌の才能に目覚め、若くしてアマチュアアーティスト協会に所属、劇場やオペラの催しに参加していた。

1937年、ピラール・ムヒカと共にメキシカンミュージックのデュオ「ルス・イ・ソンブラ(光と影)」を結成。1940年にはギブソン姉妹とトリオを組み、ラジオ・ミラフローレスやラジオ・ナシオナルで活躍した。

初期の経歴

彼女には作曲家としての一面もある。デビュー曲は1948年のワルツ「Lima de Veras(岸辺のリマ)」、次いで「Callecita encendida」、「Zaguán」、マリネラ・リメーニャの「Tun tun…abre la puerta」を世に出した。

1950年1月7日、彼女は自身のシンボルとも言える曲「La flor de la canela(シナモンの花)」を書き下ろす。この曲はかつてリマック区に住んでいたアフリカ系ペルー人、洗濯婦のビクトリア・アングーロ・カスティージョにインスパイアされ作曲したもので、ビクトリアの誕生日であるその年の7月21日まで発表を控えていたとされる。

1953年、「シナモンの花」はリマのクリオージョ民謡トリオ、ロス・モロチュコスにより初めてリリースされたが、彼女の作曲家としての名声を不動のものにしたのはトリオ・ロス・チャマスのバージョンだろう。彼女はその後、「Fina Estampa」や「El puente de los suspiros(溜息橋)」、「José Antonio」、「Zeño Manué」など数々のヒットナンバーを発表する。

(La flor de la canela)

国際的な活躍

彼女は100曲以上の歌を録音し、多くの未発表曲を残してこの世を去った。その名声は国境を越え、今では世界でも有名な作曲家のひとりとなっている。

その深みのある特徴的な歌声をワルツやトンデーロ、マリネラ・リメーニャ、ランドを始めとする多様なコスタ(※ペルー太平洋沿岸部の総称)のリズムに乗せ、彼女は生涯に11枚のアルバムを制作した。それらの曲はRaphaelや Juan Gabriel、Rubén Blades、María Dolores Pradera、Caetano Velosoなどのアーティストによってカバーされている。

彼女は音楽活動を通じ、Oscar Avilésや Rafael Amaranto、Álvaro Lagos、Lucho Gonzáles、Jaime Delgado Aparicio、Carlos “Caitro” Soto、Eusebio “Pititi” Sirio、Félix Casaverde、Catalán Ricardo Mirallesなど複数の著名アーテストと交流があった。.

Viña del Mar

彼女はまた、国内外のテレビ番組や映画にも出演。チリで毎年開催されるアメリカ大陸最大の国際音楽フェスティバルのひとつ、ビーニャ・デル・マールの審査員も務め、ライブツアーでは各国の劇場やコロシアムを満席にした。マドリード(スペイン)やサンティアゴ・デ・チレ(チリ)、ブエノス・アイレス(アルゼンチン)には彼女の名を冠した公園が複数存在する。

1980年8月16日、コロンビアの首都ボゴタでのコンサートで彼女は心臓発作に見舞われる。1982年に2度目の発作を起こし、医師の助言により米国マイアミの病院で1983年3月2日に開胸手術を受けるが、合併症で同年3月8日に死去。娘のテレサ・フレェール・グランダと曾孫のマカレナ・ベセーラを始めとする関係者で組織されたチャブカ・グランダ協会により、彼女の芸術的遺産は今も大切に守られている。

(ソース: Andina 02/09/20)

ペルー国家緊急事態発令171日目

9月2日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計

  • 感染者数累計 663437人(前日比+6308)
  • 死者数累計 29259人(+191)
  • 既検査数累計 3256711件(+23677)
  • 陽性率 20.37%↑
  • 死亡率 4.410%↓
  • 1日の検査数 23677人(+6485)
  • 1日の感染者数 2175人(-470)※当該日以前の感染者4133人を除く
  • 1日の陽性率 26.64%↓
  • 入院患者数 11830人(-332)
  • 上記の内ICU患者数 1500人(+7)
  • 回復患者数 480177人(+8578)

過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 9月2日 6308人(191)
  • 9月1日 5092人(124)
  • 8月31日 4871人(156)
  • 8月30日 7731人(181)
  • 8月29日 9474人(136)
  • 8月28日 7964人(194)
  • 8月27日 8619人(153)
  • 直近7日間平均 7151.3人↑(162.1↑)
  • 直近7日間の陽性率 24.92%↑ ※累計比

(ソース: MINSA 9月2日)

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