コロナ対策適用し国内旅客輸送再開へ

ペルー運輸通信省は11日夜、今月15日予定の空路および陸路による国内旅客輸送の再開にあたり、新型コロナウイルスの感染防止ガイドライン(衛生プロトコル)を定める省令(計3令)を官報にて公布した。

これらの省令には、空路・陸路の国内ターミナル施設や乗降・移動時における乗客、乗員、関係職員が遵守すべき行動が定められている。

同省の専門家が国際航空輸送協会(IATA)ペルー支部や国際民間空港機関、保健省および航空業界と調整の上作成した衛生プロトコルは次のとおり。

航空旅客輸送

乗客の遵守事項

  • 空港ターミナル施設の利用は乗客のみ。当該旅客の移動に介助が必要な場合は介助人1名の同伴が可能。
  • ホルヘ・チャベス国際空港(リマ国際空港)を利用する乗客は搭乗の3時間前、地方空港では2時間前にターミナルへ到着すること。
  • 空港ターミナルへの入場にあたり、体温測定およびマスクとフェイスシールドの着用、ならびに靴底と両手の消毒が義務付けられる。
  • 健康状態に関する申告書の提出。乗客がCOVID-19感染者と接触した可能性がある場合、当該申告書の記載内容(住所など)を基に特定し通知を行う。

航空会社の遵守事項

  • 旅客の輸送には、3分毎に機内の空気を入れ替える高機能エアフィルターを備えた機体を使用すること。
  • 搭乗時には旅客間の社会的距離を保ち密集状態を回避すること。
  • 離陸前と着陸後、夜間駐機中には機体を消毒すること。
  • 各航空会社は消毒に使用した薬剤の証明書を常備すること。
  • 乗員に対する乗務開始時および終了時の体温測定ならびに乗務中の感染防止措置実施。COVID-19感染疑い症状のある乗客の特定および対応に向けた教育訓練。

空港職員の遵守事項

  • チェックインカウンター職員の感染を防ぐ透明パネルの設置およびインターネットによる乗客の事前チェックイン促進
  • 預入手荷物積み下ろし作業に関わる職員への感染防止措置および頻繁な手洗い休憩の実施
  • アルコールジェルを配した消毒用ポイントの複数設置
  • 衛生関連注意事項や社会距離保持に関する多言語による看板の設置
  • 共有エリアの日常的消毒および医療スタッフの増員

陸上旅客輸送

乗客の遵守事項

  • 交通機関が編成する旅程および出発時間の厳守
  • 陸上交通ターミナルの利用は乗客のみ。高齢者または障碍者については介助人1人もしくは全国障碍者統合審議会(CONADIS)に登録済の介助犬1匹に限り同伴が認められる。
  • ターミナル施設への入場前と当該車両への乗車前に、アルコール含有率60~70%のアルコールジェルまたは石鹸水で20秒以上手を洗うこと。
  • 乗車中ならびに乗車前後のマスクとフェイスガードの適切な着用
  • 乗車前における乗務員への健康状態申告書提出
  • 車両の床に唾を吐いたりゴミを捨てたりしないこと。ゴミ等はプラスチック製の袋に入れ口を縛り、降車時にバス停やターミナルのゴミ箱に捨てること。
  • 車内で毛布、携帯用枕、座布団を使用しないこと。
  • 乗車中を含め旅客輸送サービス利用中には必要な場合を除き飲食行為は控えること。やむを得ない場合は飲食前にアルコールジェルで消毒し、他の乗客から離れて摂取すること。

運転手と乗務員の遵守事項

  • 乗務前および乗務後の赤外線式測定器による体温検査の遵守
  • 石鹸水による20秒以上の手洗い
  • アルコールジェル、清潔な布巾、車内用消毒薬配備の乗務前点検
  • 運転手はサージカルマスクまたは一般用マスク、ならびにフェイスシールドを着用すること。
  • 乗務時を含むサービス提供の間、乗務員は常にマスクとフェイスシールドを適切な方法で着用すること。
  • 赤外線式体温計による乗客の体温測定とスクリーニング。38℃以上の発熱または呼吸困難の兆候がある場合の乗車は許可されない。これらの条件については、乗車券購入時に書面または電磁的な方法で乗客に通知しなければならない。
  • 基礎疾患のある者、または本人にCOVID-19感染の疑いがあるか本人の周囲にCOVID-19感染者もしくは感染疑いのある者がいる乗客を乗車させてはならない。これらの健康状態が乗車拒否の理由となる旨については、乗車券購入時に書面または電磁的な方法で乗客に通知しなければならない。
  • 定められた定員に対する乗客数の確認
  • 各停留所における車内換気の都度確認
  • 運行中全般における車窓や天窓の開放による適切な換気の履行(外気温による)
  • 車内の手すりやドア、取っ手など乗客が頻繁に触れる箇所の消毒。漂白剤またはアルコール含有率60~70%のエチルアルコールもしくは過酸化水素水を含ませた布を用い、乗客に影響のないよう乗車開始以前に実施すること。
  • 乗客が乗車する際、当該車両の乗務員は、健康状態申告書の提出を要請し、受領・照合する義務を負う。
  • 乗客が遵守すべき義務に関し、乗務員は必要に応じ掲示物や視聴覚メディアによる情報伝達手段を通じてその重要性を通知しなければならない。
  • マスクとフェイスシールドの常時着用義務(飲食時や緊急時を除く)を含むCOVID-19感染対策措置、および車内トイレの排他的利用や不可抗力によるトイレ目的停車の中止など特別に適用された措置に関し、乗務員は乗客に対しその旨を通知しなければならない。

(ソース: Gestión 12/07/20)

ペルー国家緊急事態発令119日目

7月12日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計

  • 感染者数 326326人(前日比+3616)
  • 死者数 11870人(+188)
  • 既検査数 1925231件(+20989)
  • 陽性率 16.95%
  • 死亡率 3.64%
  • 入院患者数 11723人(-209)
  • 上記の内ICU患者数 1316人(+1)
  • 回復患者数 217111人(+2959)

7月12日0:00現在州別感染者数

(*Clasificación de las regiones naturales se rige a la de INEI. / 地域区分は国立情報統計庁の分類に従う)

COSTA 255823人(+2246)

  • リマ市 164226人(+932)
  • リマ郡部 11405人(+458)
  • カリャオ 19080人(+68)
  • トゥンベス 3416人(+82)
  • ピウラ 18738人(+202)
  • ランバイエケ 15057人(+145)
  • ラ・リベルタ 11964人(+190)
  • イカ 9294人(+89)
  • モケグア 1341人(+35)
  • タクナ 1302人(+45)

SIERRA 39618人(+1090)

  • カハマルカ 3494人(+167)
  • ワヌコ 3736人(+176)
  • パスコ 1330人(+33)
  • アンカシュ 9554人(+164)
  • フニン 5143人(+189)
  • ワンカベリカ 1082人(+15)
  • アヤクチョ 2289人(+46)
  • アプリマック 655人(+27)
  • クスコ 2266人(+68)
  • アレキパ 8917人(+193)
  • プーノ 1152人(+12)

SELVA 30885人(+280)

  • ロレト 9800人(+34)
  • アマソナス 3333人(+66)
  • サンマルティン 6608人(+74)
  • ウカヤリ 8713人(+64)
  • マードレデディオス 2431人(+42)

過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 7月12日 3616人(188)
  • 7月11日 3064人(182)
  • 7月10日 3198人(186)
  • 7月9日 3537人(181)
  • 7月8日 3633人(181)
  • 7月7日 3575人(180)
  • 7月6日 2985人(183)
  • 7日間平均 3372.6人↓(183↑)

(ソース: MINSA 7月12日)

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