コロナ第二波阻止 リマ市はラ・ビクトリアが鍵

リマ市の新型コロナウイルス感染者数は今後ゆっくり減少に向かうと保健省が予測する一方、ウイルスの封じ込めにあたり衛生当局は市内3区の対策に集中すべきと社会保険庁が指摘している。

社会保険庁情報分析班の責任者ダンテ・セルッソは、商業活動が盛んで人通りの多いラ・ビクトリア、リマセントロ、エル・アグスティーノの3区に対し集中的な対策が必要とし、中でも巨大繊維問屋街ガマラと大規模卸売市場ラ・パラーダを抱えるラ・ビクトリアの監視強化を訴えた。

「ラ・ビクトリアの問題に対応しなければ、リマに感染の第二波が訪れる可能性があります。そのため、同区の感染状況モニタリングが重要になります」

「サンフアンデルリガンチョはさらに感染者の多い区ですが、同区の住人の多くはラ・ビクトリアやリマセントロの職場へ通勤しています(…)ラ・ビクトリアの問題を片付けない限り、リマ市全体の問題も解決しないでしょう。これは明らかです」と同氏は強調した。

一方で同氏は、リマ市東部のラ・モリーナ区における感染者の減少傾向に触れ、3週間以内に状況はより明確になるとした上で、このままいけばゼロになると予測。同区では先日、リマ市初の自治体による酸素製造プラントの建設を首長が発表している。

(ソース: Gestión 10/06/20)

ペルー全土封鎖 外出制限87日目

6月10日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計

  • 感染者数 208823人(前日比+5087)
  • 死者数 5903人(+165)
  • 既検査数 1255756件(+28065)
  • 陽性率 16.63%
  • 死亡率 2.83%
  • 入院患者数 9916人(+13)
  • 上記の内ICU患者数 1065人(-12)
  • 回復患者数 98031人(+5102)

6月10日0:00現在州別感染者数
(*Clasificación de las regiones naturales se rige a la de INEI. / 地域区分は国立情報統計庁の分類に従う)

COSTA

  • リマ 122883人(+2700)
  • カリャオ 14489人(+205)
  • トゥンベス 1686人(+55)
  • ピウラ 11520人(+453)
  • ランバイエケ 10286人(+186)
  • ラ・リベルタ 6311人(+229)
  • イカ 4713人(+183)
  • モケグア 724人(+9)
  • タクナ 563人(+16)

SIERRA

  • カハマルカ 1013人(+29)
  • ワヌコ 1254人(+39)
  • パスコ 679人(+23)
  • アンカシュ 5736人(+154)
  • フニン 2298人(+49)
  • ワンカベリカ 602人(+23)
  • アヤクチョ 995人(+37)
  • アプリマック 314人(+19)
  • クスコ 1309人(+35)
  • アレキパ 4620人(+54)
  • プーノ 497人(+21)

SELVA

  • ロレト 6719人(+213)
  • アマソナス 926人(+53)
  • サンマルティン 2206人(+154)
  • ウカヤリ 5648人(+123)
  • マードレデディオス 832人(+25)

過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 6月10日 5087人(165)
  • 6月9日 4040人(167)
  • 6月8日 3181人(106)
  • 6月7日 4757人(164)
  • 6月6日 4358人(139)
  • 6月5日 4202人(131)
  • 6月4日 4284人(137)
  • 7日間平均 4272.7人↑(144.1↑)

(ソース: MINSA 6月10日)

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