リマ市のコロナ実効再生産数1.0以下に

保健省は新型コロナウイルス(COVID-19)の実効再生産数低下を受け、リマ市における感染者数がピークに達し、今後はゆっくり減少に向かうと伝えた。

同省国立疫学センターの責任者セサル・ムナイコは8日、減速の勢いはいまだ鈍重としながらも、リマ市のCOVID-19感染者数は減少の第3段階にあるとTV番組で指摘。その根拠としてリマ首都圏の実効再生産数低下を挙げた。

実効再生産数とは、1人の感染者から単位時間で生じる2次感染者数の平均値(基本再生産数)に、予防対策などの実効的要素を加味した数値。

パンデミック当初のリマ首都圏平均実効再生産数は2.3。リマ市の同値は現在1.0~0.9で推移しており、現在の傾向が続けば次週以降はさらなる低下が見込まれると同氏は期待を寄せた。

同氏によると、リマ市には大きく分けて2種類の感染グループがあるという。そのひとつは、富裕層の多いミラフローレスやサンイシドロ、サンボルハなどで国外から持ち込まれたウイルスの感染拡大が見られた初期のケース。

「これらの地区の感染者はかなり減少しています。現在の新規感染者はほんのわずかで、流行の中心は周縁地区に移りました」

もうひとつのグループは、前述の地区からその周囲に感染が及んだケース。「ウイルスは現在、サンフアンデルリガンチョやサンマルティンデポーレス、エル・アグスティーノ、サンタアニータ、ビジャエルサルバドル、ビジャマリアデルトリウンフォ、チョリージョスなどの周縁部で流行しています。感染者数は減りつつありますが、依然勢力を保っています」

リマ市における6月8日午前零時現在のCOVID-19感染者数(24時間)は1877人、6月1日以降の同最大値は3185人(7日)、最少は357人(4日)、累計は1万5016人。

(ソース: Gestión 09/06/20)

ペルー全土封鎖 外出制限86日目

6月9日0:00ペルー保健省(MINSA)発表COVID-19関連国内統計

  • 感染者数 203736人(前日比+4040)
  • 死者数 5738人(+167)
  • 既検査数 1227691件(+23706)
  • 陽性率 16.60%
  • 死亡率 2.82%
  • 入院患者数 9903人(+242)
  • 上記の内ICU患者数 1077人(+5)
  • 回復患者数 92929人(+3373)

6月9日0:00現在州別感染者数
(*Clasificación de las regiones naturales se rige a la de INEI. / 地域区分は国立情報統計庁の分類に従う)

COSTA

  • リマ 120183人(+2147)
  • カリャオ 14284人(+267)
  • トゥンベス 1631人(+46)
  • ピウラ 11067人(+181)
  • ランバイエケ 10100人(+167)
  • ラ・リベルタ 6082人(+166)
  • イカ 4530人(+155)
  • モケグア 715人(+3)
  • タクナ 547人(+12)

SIERRA

  • カハマルカ 984人(+37)
  • ワヌコ 1215人(+32)
  • パスコ 656人(+13)
  • アンカシュ 5582人(+139)
  • フニン 2249人(+55)
  • ワンカベリカ 579人(+10)
  • アヤクチョ 958人(+43)
  • アプリマック 295人(+7)
  • クスコ 1274人(+14)
  • アレキパ 4566人(+72)
  • プーノ 476人(+5)

SELVA

  • ロレト 6506人(+157)
  • アマソナス 873人(+50)
  • サンマルティン 2052人(+100)
  • ウカヤリ 5525人(+104)
  • マードレデディオス 807人(+58)

過去一週間の一日当り感染者数推移(カッコ内は死者数)

  • 6月9日 4040人(167)
  • 6月8日 3181人(106)
  • 6月7日 4757人(164)
  • 6月6日 4358人(139)
  • 6月5日 4202人(131)
  • 6月4日 4284人(137)
  • 6月3日 4030人(127)
  • 7日間平均 4121.7人↓(138.7↑)

(ソース: MINSA 6月9日)

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