ペルー政府は11日、文化省ならびに国家自然保護区管理事務所（SERNANP）管轄の考古学遺跡、博物館、史跡、自然保護区への入場に際し、2020年7月1日から同年12月31日の期間、公共機関の職員および内外の未成年者と高齢者を無料扱いとする立法政令第1507号を官報にて公布した。
同政令は、新型コロナウイルス（COVID-19）の感染拡大に伴う衛生緊急事態の枠組みにおける観光セクターの経済活動再開ならびにプロモーション目的で制定されたもの。
なお、ペルーの現行法における未成年の定義は18歳未満（厳密には12歳以上18歳未満がいわゆるティーンエイジャーに相当、これより下の年齢は”子供”と称される）、同じく高齢者は60歳以上を指す。
また同令はペルー人と外国人の双方に適用される（但し公共機関の職員はペルー人のみ）。対象となる国内の考古学遺跡、博物館、史跡、自然保護区は次のとおり。
1. 考古学遺跡・博物館・史跡
- チャビン・デ・ワンタル遺跡（アンカシュ州/世界遺産）
- ナスカの地上絵（イカ州/世界遺産）
- 国立博物館（リマ州）
- シパン王墓博物館（ランバイエケ州）
- 国立ブリューニング考古学博物館（ランバイエケ州）
- 国立シカン博物館（ランバイエケ州）
- ベンタロン遺跡（ランバイエケ州）
- チャンチャン遺跡（ラ・リベルタ州/世界遺産）
- 太陽のワカ・月のワカ（ラ・リベルタ州）
- エル・ブルホ遺跡（ラ・リベルタ州）
- ギルベルト・テノリオ ・ルイス展示ホール（アマソナス州）
- クエラップ遺跡（アマソナス州）
- アンカシュ考古学博物館「アウグスト・ソリアノ・インファンテ」（アンカシュ州）
- ランライルカ-ユンガイ考古学・人類学・歴史学博物館（アンカシュ州）
- アプリマック考古学・人類学博物館（アプリマック州）
- イポリト・ウナヌエ地方歴史博物館（アヤクチョ州）
- キヌア現地博物館（アヤクチョ州）
- ベレン考古学・民族学記念博物館（カハマルカ州）
- ダニエル・エルナンデス・ムリリョ地方博物館（ワンカベリカ州）
- サミュエル・ウンベルト・エスピノサ・ロサノ・デ・ワイタラ考古学博物館とインカ神殿（ワンカベリカ州）
- アドルフォ・ベルムデス・ヘンキンス・ イカ地方博物館（イカ州）
- パラカスのフリオ・C・テーヨ現地博物館（イカ州）
- フニン地方博物館（フニン州）
- ロレト・アマゾン博物館（ロレト州）
- ビクス自治体博物館「黄金ホール」（ピウラ州）
- シユスタニ遺跡（プーノ州）
- フリの「アスンシオンの聖母」聖堂博物館（プーノ州）
- サンマルティン州立博物館（サンマルティン州）
- タクナ地方歴史博物館（タクナ州）
- ラス・ペアニャス現地博物館（タクナ州）
- ヒメネス・ボルハ考古学エリアと現地博物館（リマ州）
- クンベ・マヨ遺跡（カハマルカ州）
- ワジャマルカ考古学遺跡と現地博物館（リマ州）
- コトシュ遺跡（ワヌコ州）
- パチャカマック遺跡と現地博物館（リマ州）
- マテオ・サラード遺跡（リマ州）
- カラル遺跡（リマ州/世界遺産）
- アスペロ遺跡（リマ州）
- ビチャマ遺跡（リマ州）
- ワリ遺跡と現地博物館（アヤクチョ州）
- ワカ・ラハダ遺跡（ランバイエケ州）
- トゥクメ遺跡A・B順路（ランバイエケ州）
- チョトゥナ－チョルナンカップ遺跡（ランバイエケ州）
- ティポン遺跡（クスコ州）
- ピキリャクタ遺跡（クスコ州）
- オリャンタイタンボ遺跡（クスコ州）
- ピサック遺跡（クスコ州）
- チンチェーロ考古学公園（クスコ州）
- モライ遺跡（クスコ州）
- サクサイワマン考古学公園（クスコ州）
- ケンコー遺跡（クスコ州）
- プカ・プカラ遺跡（クスコ州）
- タンボマチャイ遺跡（クスコ州）
- 地方博物館（クスコ州）
- マチュピチュ遺跡公園・インカ道・マチュピチュ現地博物館（クスコ州）
2. 自然保護区
- タンボパタ国立自然保護区（マードレ・デ・ディオス州）
- マヌー国立公園（マードレ・デ・ディオス州/世界遺産）
- バウアハ・ソネネ国立公園（マードレ・デ・ディオス/プーノ）
- パカヤ・サミリア国立自然保護区（ロレト州）
- SIIPG国立自然保護区 – プンタ・サン・フアン（イカ州）
- ラグーナス・デ・メヒア国立自然保護区（アレキパ州）
- ワスカラン国立公園（アンカシュ州/世界遺産）
- ティンゴ・マリア国立公園（ワヌコ州）
- ヤナチャガ・チェミレン国立公園（パスコ州）
- ポマックの森歴史公園（ランバイエケ州）
- チャカマルカ歴史公園（フニン州）
- トゥンベスのマングローブ自然公園（トゥンベス州）
- アンパイ国立自然公園（アプリマック州）
- ラチャイ国立公園（リマ州）
- アルパワマヨ・ミシャナ国立自然保護区（ロレト州）
- フニン国立自然保護区（フニン州）
- SIIPG国立自然保護区 – カビンサス島およびパロミノ岩礁（カリャオ特別州）
- SIIPG国立自然保護区 – グアニャペ群島（ラ・リベルタ州）
- SIIPG国立自然保護区 – プンタ・コレス（モケグア州）
- SIIPG国立自然保護区 – バジェスタス諸島（イカ州）
- パラカス国立自然保護区（イカ州）
- マチュピチュ歴史保護区とインカ道（クスコ州/世界遺産）
(ソース: El Peruano 11/05/20)
ペルー全土封鎖 外出制限58日目
保健省発表による5月12日0:00現在の国内感染者数は72059人（前日比+3237人）、死者合計は2057人（+96）。感染者の州別内訳はリマ46507人（+2174）、カリャオ5584人（+184）、アンカシュ1553人（+32）、アレキパ1208人（+147）、クスコ442人（+32）、ワヌコ341人（+6）、イカ1132人（+113）、ラ・リベルタ1566人（+96）、ランバイエケ3856人（+108）、ピウラ2598人（+115）、ロレト1933人（+99）、マードレデディオス163人（+1）、フニン855人（+16）、サンマルティン489人（+16）、トゥンベス507人（+11）、カハマルカ375人（+8）、パスコ171人（+3）、アヤクチョ270人（+12）、タクナ178人（±0）、ワンカベリカ203人（+3）、アプリマック95人（+2）、モケグア167人（±0）、プーノ180人（+7）、アマソナス249人（+7）、ウカヤリ1437人（+45）。既検査数は532169件（+19300）、陽性判定率は13.54%、死亡率は2.85%。6862人が入院中（うち797人はICU）、23324人が回復へ。
(ソース: MINSA 5月12日)