ペルー政府 局所的封鎖による外出制限延長を検討

ペルーのサモラ保健相は3日、4月13日に解除予定の国内全域外出制限措置につき、13日以降は新型コロナウイルス(COVID-19)感染の兆候が見られる地域への”スポット封鎖”適用を検討すると伝えた。

「外出制限を(4月12日以降も)延長する可能性はありますが、(その場合は)スポット封鎖(局所的集中封鎖)の適用が見込まれています。例えばアヤクチョやワンカベリカのような感染者発生が1~2名の地域では、それ以上の感染を食い止め、流行を終息させるための積極的な措置を選択することができます。他方、リマ首都圏や北部海岸地方、ロレト州など感染拡大が深刻な地域では、よりアグレッシブな方法が要求されます」と同相は3日午後、ラジオ番組で述べた。

同相は、この選択的な封鎖措置(スポット封鎖)については他の国々の例に倣うとした上で、「ひとつの街や地区、区域にCOVID-19ウイルスを封じ込めるためには、ウイルスの所在を識別する能力が必要とされます」と強調、実施可能な検査数を大幅に増やしながら対応する意向を示した。

同相はまた、防疫的監視のため、簡易検査キットに加え35万単位の分子診断検査キットを確保してあると述べ、「ウイルス感染者のいるいくつかの町を特定し、その町を封鎖します。そこで感染者に分子診断検査を行うことができます」と注釈した。

さらに、複数の人物による集会・集合を含むいくつかの行動を対象とした制限措置の継続を示唆。「COVID-19ウイルスはペルーに侵入し、長期間居座ろうとしています。私たちの習慣は劇的に変化せざるを得ないでしょう。バーやクラブ、スタジアムや学校もおそらく以前の様相には戻らないでしょうから、社会的に集合する新たな方法を考え出さなければなりません。ワクチンが出来れば、たぶん普通の生活にもどれるでしょう」と付け加えた。

一方で同相は、同日の記者会見におけるビスカラ大統領の発表内容を補足する形で「感染拡大のピークが見え始めている」と発言。試算上では、およそ9日以内に感染者数増加のピークが訪れ、その後はゆっくりと減少に向かうとし、いわゆる「二打目(ハンマーによる二回目の打撃)」により、感染者倍増ペースが5日間隔から8~10日間隔まで緩和されることに期待を寄せた。

(ソース: Gestión 03/04/20)

ペルー全土封鎖 外出制限20日目

保健省発表による4月4日0:00現在の国内感染者数は1746人(前日+151人)、死者合計は73人(+12)。内訳はリマ1257人(+78)、カリャオ64人(+5)、アンカシュ18人(±0)、アレキパ37人(±0)、クスコ48人(+4)、ワヌコ6人(±0)、イカ9人(+1)、ラ・リベルタ50人(+6)、ランバイエケ55人(+20)、ピウラ27人(±0)、ロレト106人(+22)、マードレデディオス2人(±0)、フニン25人(+6)、サンマルティン8人(+2)、トゥンベス20人(+4)、カハマルカ6人(+2)、パスコ2人(+1)、アヤクチョ1人(±0)、タクナ3人(±0)、ワンカベリカ1人(±0)、アプリマック1人(±0)。既検査数は17841件(+507)、陽性判定率は9.79%、死亡率は4.18%。285人が入院中(うち88人はICU)、914人が回復へ。

(ソース: MINSA 04/04/20)

モバイルバージョンを終了