コロナ感染拡大で外出制限強化 買い物は男女別週3日

ペルーのビスカラ大統領は2日、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大抑止に向け、現行の外出規制に性別による曜日規制を加え、より厳格な運用を行うと記者会見で発表した。

これにより明日3日以降、買い物を目的とする外出は男性が月曜・水曜・金曜のみ、女性は火曜・木曜・土曜のみに制限される。なお、日曜は男女共に買い物による外出は禁止となる。

当措置の適用は外出制限最終日の4月12日までとされ、政府緊急令を通じ本日中に発令される見通し。

「この規制は(除外職種の)銀行や薬局、市場(いちば)で現在働いている方々ではなく、買い物に出かける方に対して適用される。(外出制限下で)週に一度、普通に買い物をする市民向けの規制だ。ジェンダーの平等性は心得ているが、今回その考慮はしていない。躊躇なく取り締まるよう、国軍には明確な指示を出す」と大統領は注釈した。

大統領はまた、内務省と国防省に諮問の上当措置を決定したと説明。身分証番号による制限強化(末尾が偶数か奇数か)に比べ、男女で区別する手法は市民に接近する必要がなく、防疫封鎖措置下の外出制限がコントロールしやすいというのがその理由としている。

国内におけるICUの数は合計で500床。COVID-19ウイルス感染者数の増加曲線を平坦化する「第二のハンマー」としての役割を今回の措置に求め、何とかして患者数をICUの上限内に抑えたい大統領の意向がうかがえる。

(ソース: Gestión 02/04/20)

ペルー全土封鎖 外出制限18日目

保健省は4月1日夜と4月2日昼、COVID-19ウイルス感染によりそれぞれ新たに9人と8人が死亡したと発表。

うち4月1日夜発表の1人目は69歳の男性。糖尿病、高血圧症および呼吸不全に加え、COVID-19ウイルス感染の症状によりランバイエケ州チクラヨ市の国立アルマンソル・アギナガ・アセンホ病院に入院、回復せず3月29日に死亡。

2人目は68歳の男性。COVID-19ウイルス感染および肺炎の症状によりリマ市の国立エドゥガルド・レバグリアティ・マルティンス病院に入院、回復せず3月31日に死亡。

3人目は60歳の男性。COVID-19ウイルス感染および肺炎の症状によりリマ市の国立エドゥガルド・レバグリアティ・マルティンス病院に入院、回復せず3月31日に死亡。

4人目は63歳の女性。COVID-19ウイルス感染および肺炎の症状によりリマ市のグラウ救急病院に入院、回復せず3月31日に死亡。

5人目は59歳の男性。COVID-19ウイルス感染および肺炎の症状によりリマ市のルイス・N・サエンス国家警察中央病院に入院、回復せず3月31日に死亡。

6人目は26歳の男性。COVID-19ウイルス感染および肺炎と呼吸不全の症状によりリマ市の国立エドゥガルド・レバグリアティ・マルティンス病院に入院、回復せず3月30日に死亡。

7人目は89歳の男性。COVID-19ウイルス感染の症状によりアレキパ州アレキパ市の国立アルベルト・カルロス・セギン・エスコベド病院に入院、容態が悪化し3月31日に死亡。

8人目は糖尿病と高血圧の既往症がある59歳の男性。COVID-19ウイルス感染の症状および心不全、呼吸不全によりラ・リベルタ州トルヒーヨ市のビルヘン・デ・プエルタ病院に搬送、回復せず3月31日に死亡。

9人目は肥満と糖尿病の既往症がある65歳の女性。COVID-19ウイルス感染および呼吸疾患の症状により国立ギジェルモ・アルメナラ・イリゴジェン病院に入院、回復せず3月31日に死亡した。

4月2日夜発表の1人目は57歳の男性で、肺炎と呼吸不全の症状からフニン州ワンカヨ市の国立ラミロ・プリアレ病院に入院、医療関係者によりCOVID-19ウイルス感染が確認された。回復せず3月30日に死亡。

同2人目は77歳の男性。肺炎と呼吸不全の症状からリマ州ワチョの地方病院に入院、医師によりCOVID-19ウイルス感染が確認された。回復せず3月31日に死亡。

3人目はCOVID-19ウイルスの陽性判定を受けた患者(家族)と接触した73歳の女性。肺炎の症状でリマ市のギジェルモ・アルメナラ・イリゴジェン病院に入院、医師によりCOVID-19ウイルス感染が確認された。回復せず4月1日に死亡。

4人目は高血圧の既往症がある58歳の女性。肺炎の症状でトゥンベス州トゥンベス市のハモII-2地方病院に入院、医療関係者によりCOVID-19ウイルス感染が確認された。回復せず4月1日に死亡。

5人目は糖尿病、高血圧症、腎不全の既往症がある73歳の男性。肺炎の症状でリマ市のギジェルモ・アルメナラ・イリゴジェン病院に入院、医師によりCOVID-19ウイルス感染が確認された。回復せず4月1日に死亡。

6人目は60歳の男性。急性呼吸不全と肺炎によりクリニカ・サン・ペドロに搬送、医師によりCOVID-19ウイルス感染が確認された。回復せず4月1日に死亡。

7人目は65歳の男性。肺炎と敗血症性ショックで国立エドゥガルド・レバグリアティ・マルティンス病院に搬送、医療関係者によりCOVID-19ウイルス感染が確認された。回復せず4月1日に死亡。

8人目は肥満の既往症がある67歳の女性。急性呼吸不全で国立アルベルト・サボガルソログレン病院に搬送、同院の医師によりCOVID-19ウイルス感染の症状が確認された。回復せず4月1日に死亡した。

保健省発表による4月2日0:00現在の国内感染者数は1414人(前日+91人)、死者合計は55人(+17)。内訳はリマ1059人(+69)、カリャオ40人(+3)、アンカシュ15人(±0)、アレキパ30人(±0)、クスコ38人(+4)、ワヌコ6人(±0)、イカ8人(±0)、ラ・リベルタ34人(+2)、ランバイエケ37人(+3)、ピウラ27人(+1)、ロレト72人(+6)、マードレデディオス1人(±0)、フニン17人(±0)、サンマルティン6人(±0)、トゥンベス15人(+2)、カハマルカ3人(+1)、パスコ1人(±0)、アヤクチョ1人(±0)、タクナ3人(±0)、ワンカベリカ1人(±0)。既検査数は16518件(+931)、陽性判定率は8.56%、死亡率は3.89%。189人が入院中(うち51人はICU)、537人が回復し自宅隔離中。

(ソース: MINSA 01/04/20, 02/04/20)

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