ペルー保健省 4人のコロナウイルス感染を否定

世界中を震撼させている中国・武漢発の新型コロナウイルス。地球の裏側ペルーでも、1月27日に感染の疑いがある中国人3人とペルー人1人が病院に隔離された。本日午後にペルー保健省(Minsa)からコロナウイルスではなかったとの発表があり、ほっと胸をなでおろしている。

それにしても、発表までずいぶん時間がかかったものだ。なんでこんなに遅かったのだろうと思ったら、ペルーにはまだ最新の臨床検査ツールがないのだという。数日以内にアメリカから届くらしく、それがあればたった1日で感染か否かを判断できるようになるとか。なんてのんびりしてるんだ!いくら中国から遠いとはいえ、検査体制くらい事前に整えておいてもらわなきゃ困るよ。

実は昨日クスコでも、中国人の疑い感染者2人が病院に隔離された。1月23日に北京を発ち26日にリマに到着、27日にクスコへ移動してマチュピチュを訪れたそうだ。こちらも結果が出るまで数日かかるだろう。感染者でないことを切に祈る。

在ペルー中国大使館はペルーを訪問する自国民に対し、検査要件の順守などペルー側に全面的に協力すること、また疑わしい症状がある場合は速やかにペルー保健当局に連絡をするよう通告した。一方ペルーに対し、根拠のないニュースを信じたり拡散することのないようメッセージを送っている。中国当局の初動の遅れや隠ぺい体質が被害を拡散させたというのにね。フランスやイタリアでは中国人だけでなく、東洋人すべてに対する人種差別が広がっている。ペルーは幸いまだそんなことはないけれど、感染者が出始めたらどうなるかは誰にも分からない。

※追記:クスコのケースも検査の結果、陰性だったとの発表がありました。

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