希少野生動物シリーズ1ソル硬貨第5弾はハジロシャクケイ

ペルー中央準備銀行(BCR)は14日、コレクション向け1ソル硬貨「ペルーの希少野生動物シリーズ」第5弾となる「ハジロシャクケイ(pava aliblanca)」を発行した。

Pava Aliblanca (Penelope albipennis)

ハジロシャクケイ(Penelope albipennis)は、ペルーに生息するシャクケイ属5種のうち最も絶滅が危惧されている鳥。グスタボ・デル・ソラール、ジョン・オニール、セバスティアン・チンチャイにより1977年に再度発見されるまでは、100年以上にわたり既に絶滅したと考えられていた。

この鳥は、ペルー北部のカハマルカ、ランバイエケ、ピウラ各州に点在する熱帯乾燥林の標高400~1400mに分布する固有種。現在の個体数は300~415羽で、その多くはラキパンパ野生動物保護センター(ランバイエケ州)やサリトラル―ワルマカ熱帯乾燥林保護区(ピウラ州)に棲んでいる。

周辺環境の悪化と密猟のため、国内法および「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(通称: ワシントン条約)」の附属書Ⅰ(キジ目ホウカンチョウ科シャクケイ類の項目)により、ハジロシャクケイは「絶滅寸前(CR)」カテゴリーに分類されている(中銀サイト解説を要約)。

ハジロシャクケイ

同硬貨の発行枚数は1000万枚、「Oso Andino de Anteojos(アンデスメガネグマ/2017年7月18日発行)」ならびに「Cocodrilo de Tumbes(トゥンベスのクロコダイル/2017年11月8日発行)」、「Cóndor Andino(アンデスコンドル/2017年12月13日発行)」、「Tapir Andino(アンデスバク/2018年3月15日発行」に続くシリーズ5枚目の硬貨。

(ソース: BCR)