kiosco saludable運動

3月はペルーの入学・新学期シーズンだ。私立は各校によって異なるが、公立学校の場合2018年度は3月12日から。でもまた2週間ほどでセマナサンタの休みがあるから、子どもたちもなかなか授業に身が入らないだろう。本当にのんびりした国だ。

御上のお達しにより、この新学期から公立学校にあるキオスコ(売店)では、alimentos saludables(健康食品)しか売ってはいけないことになった。健康食品といってもサプリではなく、お昼やロンチェーラ用の食べ物である。

ずいぶん強権的だなーと思ったが、この“kiosco  saludable運動”はもう何年も前から行われているらしい。2013年の新学期にも「学校のキオスコではキヌアやキウィチャなどの穀類、フルーツや根菜類、乳製品、ドライフルーツやナッツなど身体によいものを販売するように」と公布された。でも現状は・・・ということで、保健省と教育省がタッグを組んで再チャレンジというわけだ。

子どもたちの将来を考えて身体によいものを、という考えは素晴らしい。でも現状把握が甘く、いつも同じ轍を踏む。ペルーはある面では日本よりずっと先取的だが、運用が下手な上に法を守らない人が多すぎ。持続性を考えるなら授業で保健や食品衛生、栄養バランスについて教えるのが本来の道だが、そういう地道にコツコツも苦手だしねぇ。

最近リマのヘルシーブームについて書くことが多ので、個人的に気になったニュース。今はまだリマ新市街の中間層上位~富裕層が中心だが、次世代を巻き込むことでブームではなく文化として定着していくだろう。そうなるといいな。健康に勝るものなどないのだから。

※面白いデータを発見!JETRO主要国・地域の健康長寿関連市場の動向調査

  • 体重過多人口(BMI≧25)の割合:日本23.20%/ペルー58.20%
  • 肥満人口(BMI≧30)の割合:日本NA/ペルー16.30%
  • 高血圧人口の割合:日本29.9%(男)、23.7%(女)/ペルー14.7%(男)、10.4% (女)
  • 高コレステロール人口の割合:日本57.10%/ペルー38.60%
  • 塩分摂取量(g):日本12.44/ペルー7.81
  • 1 年間の野菜平均摂取量(国民一人当たり/kg):日本100/ペルー64.5
モバイルバージョンを終了