どんどん変わる移民局

毎年恒例の移民局、外国人税(Tasa Anual de Extranjería)の季節がやってきた。年末にお知らせしたとおり、今年2月からはシステムが大きく変わり、銀行で税を支払った後ネットで手続きができるようになるという。だが色んなことが信用できない我が家は、本日さくっとイミグレに行ってきた。

いつもは8時少し前に到着し、外でしばらく並んだ後、ドアが開いた途端怒涛のように中に流れ込むのが常だったが、今年は大きく違っていた。8時過ぎに到着した(イミグレの時計は25分ほど遅れているらしい…)ものの、前に並ぶ人はさほど多くなく、しかも初めて「整理券」を貰ったのだ。おぉ、憧れの整理券!これがあれば、過去どれほどのトラブルが回避できたことだろう?こんなに空いてるのに整理券もないが、有難くいただいて着座した。前方の壁には液晶パネルが掲げられ、手続き中の整理券番号が表示されている。でもTAEに関しては、係員が「何番から何番はあちらへ移動してください」と人力で誘導するから、画面の存在意義はあまりなかった。

待合室には例のシステム変更のお知らせが。私がそれを見ていたら、横にいたトラミタドール(手続き代行人)が「2月からは新しいシステムになるんだよ」と教えてくれた。私が「でもペルーのシステムは信用できないから」と答えると、ちょっと苦笑い。そんなことより、おじさん!自分の仕事が減ることを心配したほうがいいよ~!

窓口でカルネと銀行の支払い証明書と整理券を渡したら、ものの1分で手続きは終了。今回もステッカーはなく、Constancia de TAE(外国人税支払証書)もなし。その代り、支払い証明書にぐりぐりっとサインをしたものを返してくれた。「後は移民局のサイトで確認できるから」と冷たいお姉さん。なんとまあ呆気ないことか。

イミグレ到着から退出まで20分ほど、本当にあっという間に終わってしまった。ここ何年かの自分のブログを読み返して、その進歩に涙が出る。これでネット手続きが完全に運用されるようになったら、まるで先進国!…でも、人と人との触れ合いがどんどん無くなっていくなぁ。本当に勝手なもんだと自分でもあきれるが、一抹の寂しさを感じてしまうのは否めない。

2015年のイミグレ
2014年のイミグレ
2013年のイミグレ

“どんどん変わる移民局” への2件の返信

  1. いつも記事を楽しく拝読しています。25年程前からペルーには何回か来ていますが、今回の来秘は5年ぶりです。いまミラフローレスに滞在していますが、たった5年でもその進歩(?)に驚かされました。なんだか嬉しいような寂しいような。でもこの国の人たちが誇りを持って嬉しそうに「経済状況はなかなかいいよ」と話を聞くとこちらまで嬉しくなります。

    1. Kayoさま、コメントありがとうございます。恐らくここ数年間の変化は、それ以前の何十年より遥かに急激なものではないかと思われます。良い面も多々ありますが、だんだん杓子定規になっているような部分も…あのルーズさがよかったのに、なんて話もあるくらいです(笑)今年は大統領選挙の年でもあり、また大きく変化するでしょう。人の温かさはそのままに、その上で経済や治安がよくなっていくといいですよね。

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