クリスマスと満員メトロ

ペルー人1人当りのクリスマス・プレゼント購入数は平均で8.19個、というニュースがあった。子供3人+配偶者+両親+義父母だけで最低8個だから、甥やら姪やら孫までいたら一体いくつ必要だろう? ダンナ曰く、「ペルー人にとってのお年玉のようなものだよ」と。一生お年玉を貰えるなんて、羨ましい限りだ。

12月24日のクリスマス商戦最終日に、メトロ(リマの高架式鉄道)に乗った。改札には30mほどの列が出来ており、中に入るだけで20分もかかる始末。しかも駅員が空港よろしく、「縦横幅がこのサイズ以上の荷物は持ち込めません」と言い始めたものだから、さあ大変!2mほどの棒を持った男性が駅員に止められ、大喧嘩になっていた。「確かに長さは2mだけど幅は5cmなんだから、体積的にはセーフじゃない?」と理論的に話し合う…ことはもちろんない。声の大きさで相手を打ち負かそうとするのは、ペルー人の良くないところだ。

車内は超満員。つり革が存在しないため、電車が揺れる度に乗客が転がる。それぞれが「下ろしてー!」「もう乗ってくるなー!」と喚く声には辟易するが、「Cuidado! con bebé!(気をつけろ!赤ん坊連れがいるぞ!)」と叫ぶ人がいるのは嬉しいこと。こういう優しさはペルー人の美徳。これはぜひ見習いたい。

Gamarra駅に到着。怒涛の如く人が下り、同じだけの人が乗り込んでくる。さすがリマ随一の繁華街。“ペルー人の3割がメルカド(伝統的市場)での買い物を好む” というデータを、見事に裏付けている。明らかにサイズオーバーのメルカドバッグを抱えてくる人も多数。Gamarraの駅員は大らかでよろしい。

それにしても、現在工事中のメトロ2号線&4号線(いつ?)ができたらカリャオ空港まで電車で行ける!が売り文句なはずなのに、大きな荷物が持ち込めないんじゃ意味ないんでないの?しかも駅によって対応が違うし。どんどん便利に、そして杓子定規になっていくペルー。来年はこういう変化を、もう少しこまめに書き留めていこう。ここ数年のペルー(というかリマ)の変化は激しかったからね~。大切なものを、見落とさないように。