新1ソル硬貨第21弾はモケグア風建築

6月17日、ペルー中央準備銀行(BCR)はコレクション用1ソル硬貨「ペルーの富と誇り」シリーズ第21弾を発表、今回はペルー南部・太平洋に面したモケグア州のコロニアル風建築様式、「Arquitectura Moqueguana (モケグア風建築)」が硬貨のモチーフとして採用された。

ARQUITECTURA MOQUEGUANA (モケグア風建築)

モケグアの建築は独特の屋根「モヒネテ」が特徴。副王領時代に端を発し、その名称は17世紀にはすでにモケグアで用いられていた。切妻型もしくは台形の屋根に挟まれた小窓を擁し、竹の芯を入れアカネ科の植物を混ぜて造られた土壁と、木材や丸太などの建材を組み合わせたスタイルに特色がある。

室内は一般的に木材が用いられ、ドロップシーリングを有す。天井裏を常に涼しくしておくことで、外気温が急激に変化しても室内の温度を一定に保つことができる建築様式だ。

シンプルな構造にも関わらず、これらの家並みはモケグア市街の通りに魅力的でユニークな視覚的インパクトを与え、今では数々の地元有志がこの建築スタイルの保存に取り組んでいる。

イロ、サメグア、タラタ地方や郊外の家々、またタクナ、アリカ、アルゼンチン北部でも見かける建築様式。(グスタボ・バルカルセル・サラス建築技師解説  / BCRサイトより引用)

同硬貨の発行枚数は前回同様1千2百万枚で、本日から市場に流通する。尚、過去に発行された同シリーズの記念硬貨は次の通り。

1.   黄金のトゥミ (ランバイエケ州)
2.   カラヒアの石棺 (アマゾナス州)
3.   ライモンディの石碑 (アンカシュ州)
4.   シユスタニ石塔墳墓群 (プーノ州)
5.   サンタ・カタリナ修道院 (アレキパ州)
6.   マチュピチュ遺跡 (クスコ州)
7.   グラン・パハテン (サン・マルティン州)
8.   サイウィテの石 (アプリマック州)
9.   レアル・フェリペ要塞 (カリャオ特別州)
10. Templo del Sol (アヤクチョ州)
11. クントゥル・ワシ遺跡 (カハマルカ州)
12. ワイタラ神殿 (ワンカベリカ州)
13. コトシュ遺跡 (ワヌコ州)
14. パラカスの工芸織物  (イカ州)
15. トゥナンマルカ遺跡 (フニン州)
16. カラルの聖なる都 (リマ州)
17. 月のワカ (ラ・リベルタ州)
18. 旧パレスホテル (ロレト州)
19. リマのカテドラル (リマ・メトロポリターナ)
20. プシャロのペトログリフ (マードレ・デ・ディオス州)

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