外から見た日本

先にも書いたが、この春、日本に一時帰国していた。食事は美味しいし、電車やバスもスムーズだし、自動車は勝手に止まってくれるし、通販も翌日に届くし、お釣りが正しいかどうか気にする必要もないし、いろんなことが快適だった。

それでもテレビや接客業における日本語の乱れや、嫌味なほどのへりくだり、外国人労働者増加へのちょっとした恐怖と、外国語表示だらけで日本語が読みづらいという本末転倒さ、「みんな知ってて当然よ」みたいな日本独自のガラパゴス・システム、車内や構内アナウンスの押しつけがましさ、周囲への無関心と注意不足、システマチックなようでただ杓子定規なところ、野菜が妙に甘すぎる、話しかけると怪訝な顔をされる、一見消費者サービスだが実は個人情報垂れ流しなど、無防備な状態でいる時ほど、じわっと感じるストレスが多かった。

また地域間格差も凄い。いや、落差かな。日本では某県の過疎村落に滞在していたせいもあり、都市部、特に東京との違いに衝撃を受けた。とても同じ国とは思えない。ペルーも格差社会だが、日本だってまったく同じだ。

よく編集から「平均的にはどうですか?」と聞かれ、そのたびに悩んでしまう。「ペルーは格差社会なので、ただ平均と言われても無理です。対象をある程度絞らないと、平均なんて言えません」と、毎回同じことを言う羽目になる。

日本も首都圏と地方都市、そしてさらに田舎ではまったく違った。前回の一時帰国時より、更に格差が大きくなっていた。なのになぜ他国の平均値を求めてくるのだろう?もちろん「知らない国だからとりあえず大まかに」というのは理解できる。でも本当は「横並び症候群」を発病していて、平均を聞くと症状が和らぐだけなんじゃないだろうか。そして自分が平均に入ってなかったら、落ち込んだり切れたり、鬱になったりするんだ・・・一億総中流時代は終わって久しいのにね。

ってことで基本はペルーブログですが、忘備録として日本で感じたことも書こうと思います。愛する母国への想い込めて、ね。

“外から見た日本” への2件の返信

  1. 同感です。とくに駅のアナウンス。気持ち悪いくらい。

    日本に戻って14年ですが、まだ慣れません。とほほ。

    1. otaさま。拙ブログをご覧いただきありがとうございました。駅のアナウンスに限らず、なぜ「あーしろこーしろ」「あーするなこーするな」と余計なことを言い続けるのか分かりません。次の駅名を言うだけで十分なのに?事前に注意喚起しないとコトが起こった時にクレームがくる、という話も聞きますが、それをクレームと受け止める文化が幼稚かと。気色悪いです。

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