1ソルを30ソレスに。その根拠は?

昨日、久しぶりにセントロへ行ってきた。普段からアンブランテ(路上の物売り)で賑わうアバンカイや中華街は、いつにも増して人出が多い。セントロが一年で最も賑わう時期だ。

そんな中、またまた新1ソルコインとそのアルバムを売るお兄さんを見つけた。以前はアルバム+これまで登場した新1ソルコインのセットが80ソレスで売られていたが、きっと今はもう少し値上げしてるだろうな。と思いながら値段を聞いてみた。すると「200ソレスだよ」と。えっ?それはちょっと高すぎでしょ!

シリーズ最初のコインであるTumi(トゥミ)が出たのは2010年4月。それから今まで欠かさず集め続けた時間的労力を考えると、3~4倍なら妥当だと思う。でも彼の言い値は「200ソレス」。完成品ならまだしも、まだ途中の状態のものを9倍(売値200ソレス/原価:1ソル×18種+アルバム5ソレス=23ソレス)で売ると。その根拠と大胆すぎる自信は一体どこからくるのだろう?

ペルー人はニーズの有無に関係なく、ただ自分が売りたい値段をつける人が多い。もう少し下げれば買い手も見つかるだろうにと思うものでも、「この値段は妥当である、当然の権利である」として頑として譲らない。不動産なんかもそう。「●●区の住宅は平米当たり××ドルが相場」と聞くと、自分の物件にもそのまま当てはめようとする。古いとか間取りが悪いとか排管にトラブルがあるとかは気にしない。「あっちがその値段なら、俺のだって当然この値段だ!」と言った具合だ。強気も強気。笑ってしまうほど自分の欲望に正直だ。

ちなみにマチュピチュデザインのコインは、1枚30ソレスだって。うわ~、30倍!もちろん誰も買ってなかったけどね。

このままいったら、シリーズ終了時には一体いくらになってるんだろう?「もし80ソレスのアルバムを10セットでも買ってたら、いくら儲かってたかなぁ」なんて考えてみる私。ふふ、まったく捕らぬ狸の皮算用だね。