新1ソル硬貨第17弾は月のワカ

(fuente: BCR)
(fuente: BCR)

8月7日、ペルー中央準備銀行(BCR)はコレクション用1ソル硬貨「ペルーの富と誇り」シリーズ第17弾を発表した。今回はペルー北部太平洋岸のラ・リベルタ州にあるモチェ文化の遺跡、「Huaca de la Luna (月のワカ)」が硬貨のモチーフとして採用された。

Huaca de la Luna / 月のワカ

ラ・リベルタ州のトルヒーヨから南に8km、モチェ川の右岸、セロ・ブランコの麓に位置し、古代祭礼都市の中枢をなす二つの巨大建造物「太陽のワカ」と「月のワカ」のうちのひとつ。9世紀ごろ権勢を誇っていたとされる。

月のワカは三層の基壇と複数の広場で構成されている。ここ22年にわたる調査により、基本的に 1. 神殿は、1号および2号基壇を有す最古の神殿、ならびに3号基壇のある新神殿の二か所。2. これらの構造は一度に造られたものではなく、一定の間隔でかつての神殿を「埋め立て」高位置により広い基壇を設け、その上に新しい神殿を建造していたこと、この二つが判明している。

色とりどりのレリーフや壁画で覆われた壁面に囲まれた広大な祭礼殿。かつてこの聖なる古神殿がその美しさを誇示していたであろうことは想像に難くない。境内の他の建物同様、その正面にはモチェの最高神の一人、「山の神」として知られるアイアパエック神が描かれている。

(Dr. Santiago Uceda Castillo – Dr. Ricardo Morales Gamarra筆  / 中央準備銀行サイトより引用)

今回の新硬貨は1千2百万枚発行され、本日から市場に流通する。尚、過去に発行された同シリーズ記念硬貨は次の通り。

1.   黄金のトゥミ (ランバイエケ州)
2.   カラヒアの石棺 (アマゾナス州)
3.   ライモンディの石碑 (アンカシュ州)
4.   シユスタニ石塔墳墓群 (プーノ州)
5.   サンタ・カタリナ修道院 (アレキパ州)
6.   マチュピチュ遺跡 (クスコ州)
7.   グラン・パハテン (サン・マルティン州)
8.   サイウィテの石 (アプリマック州)
9.   レアル・フェリペ要塞 (カリャオ特別州)
10. Templo del sol (アヤクチョ州)
11. クントゥル・ワシ遺跡 (カハマルカ州)
12. ワイタラ神殿 (ワンカベリカ州)
13. コトシュ遺跡 (ワヌコ州)
14. パラカスの工芸織物  (イカ州)
15. トゥナンマルカ遺跡 (フニン州)
16. カラルの聖なる都 (リマ州)