チバイ名物「La Calera(ラ・カレラ)」温泉へ。ここはコンドル見学ツアーご一行の多くが立ち寄るので、よく知られている。かつてはぬるいと思ったお湯も、今回は思いのほか温かく感じた。人は環境に慣れる動物だ。
とは言え私が到着した時はがら空きで、客もほんの数人しかいなかった。係員に断わって他の温泉も探検。でも大きさが違うだけでお湯は一緒だった。
プール温泉グッズも充実。5番は1番とほぼ同じ造りで、売店もあったが締まっていた。3、4番はやはり地元向けらしく、小さく控えめ。なんか申し訳ない。
ここで一人旅中の日本人女性に遭遇。「ペルーはいいですね~。住みたくなっちゃいます」とペルーを満喫している様子。この時間にいるということは、ツアーではなく自力で来たのだろう。女性は旅の楽しみ方をよく知っている。逞しいなぁ。どうぞ楽しい旅をお続けください。
混んできたのでこちらも退散。ここはシャワーも更衣室もロッカーもあるので、定番ながらやはりオススメだ。コルカツアーに来たら、ぜひお立ち寄り頂きたい。
コレクティーボを乗り継いで、ヤンケへ。夕食を頼んだ食堂の壁に、祭りの様子を捉えた写真が飾られていた。Wittiという祭りだという。衣装はもちろん、全身見事なコルカ刺繍。裾を翻しながら踊るさまは美しく、さぞ華やかな祭りだろう。
「こういう踊りを見たかったな~」と言うと、「毎朝ここの子供たちが広場で踊ってるわよ」と食堂の奥さんが教えてくれた。なんと小学生の子供たちが、学校が始まる前に広場で踊ってお金を稼いでいるのだそうだ。
奥さんはチクラヨからこの村に嫁いできたらしく、「とても上手とは言えないけどね、だって子供たちも眠いでしょう…」と少し否定的なニュアンス。アンデスの田舎の風習が合わず苦労しているのだろうと、また余計な詮索をしてしまった。
温泉効果とスープで身体が温まっているうちに、さっさと就寝。ネットもテレビもないこの宿では、寝るしかない。もちろん腰にはカイロを貼って。相変わらずの寒さだったけど、前日よりはわりとすぐ眠れたような気がする。自分で言うのもなんだが、ほんと、環境適応力が高くてよかったと思う。