マチュピチュ遺跡 危機遺産リスト入りの可能性も

ペルーの世界遺産マチュピチュがユネスコの危機遺産にリストアップされるかもしれない。

(参考動画: National Geographic Japan / 世界遺産マチュピチュに忍び寄る危機)

ペルーのユネスコ常任理事マニュエル・ロドリゲス・クアドロス氏は、2年前のユネスコ遺跡保全調査による勧告の改善未実施が影響している恐れがあると述べる。2014年中にこれらの問題が克服されない場合、マチュピチュ遺跡が危機遺産リスト入りする可能性がある。

ユネスコは2年前、「一日の遺跡入場者数」、「アグアス・カリエンテス(麓の村)の乱開発」、「ゴミの増加と処理体制」、「サンタ・マリア-マチュピチュ間ルート利用による遺跡アクセスの影響」、「緊急時マニュアルの不備」につき早急の改善を求める要望書を当時の文化相宛に提出した。

要望書の中でも、遺跡に負担を及ぼす入場者の増加が特に問題視されている。当件に関し、政府総括管理局(Contraloria General de la Republica)は、マスタープラン上の定員(2500人/日)」が順守されていないこと、昨年は定員を32%上回る観光客が同遺跡を訪れていたこと、鉄道沿線で約7.5tのゴミが発生したことなどに触れている。

(ソース: LaRepublica.pe / ホセ・ビクトール・サルセド)

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