ペルーのスイーツ祭り 甘モノ編

Dulce Perú 2013/ペルー・スイーツ祭り」
カカオ
・・・やっと甘いモノのお話。豚肉の香ばしい煙が気になって、どうもスイーツに目がいかない…

気を取り直して、一番端っこの誰もいない店から突撃開始。ペルー北部のサン・マルティン州トカチェから来たというおばちゃん。一番のオススメは「パスタ・デ・カカオ(カカオ・ペースト)」だって。うーん、スイーツの材料を薦められてもなぁ…。「パスタなんて甘くないじゃない」と言ったら、カカオのアイスもあるとのこと。まずは会場を一巡して、また戻ることにしよう。

今やリマのグルメっ子なら知らぬ者はいないというほど有名になった、ペルー南部の都市アレキパの「Queso helado/ケソ・エラード」とおじさん。「ケソ=チーズ」というけどチーズは入っておらず、牛乳、エバミルク、コンデンスミルク、削ったココナツなど、とにかくミルク三昧のアイスだ。例えるなら、冷たいミルキーだ。

氷の上に置いたアルミ鍋に液状のアイスの元を入れ、その鍋を手でくるくると回す。氷で冷やされた液体がシャーベット状に凍ったところで、それをすくって食べる。素朴な作り方とシンプルな味わいが、欧米人にも大人気。おじさん、今年もMisturaに出ると言っていた。歳なのに頑張るねぇ。小さなカップで5ソレス(約185円)はちょっと高いと思うけど、相変わらずの人だかりだった。

リマの伝統菓子と言えばやはりこれ、「Suspiro limeño/ススピロ・リメーニョ (リマの溜息)」だ。なぜかリメーニョ(男性形)とリメーニャ(女性形)の2種類の名前が存在する。どっちやねん。

煮詰めたコンデンスミルク+αの上にメレンゲという、まさに溜息が出ちゃうほどの甘あまコンビ。でも、その甘さがペルー人たちの郷愁でも誘うらしく、市井の店だけでなく、結構高級なレストランでもデザートとして用意されている。経験上、当たり外れの多いデザートだが、メレンゲにオポルト(ポートワイン)を混ぜているのは意外に美味しかったりする。

こちらも定番「Pye de Limón/ピエ・デ・リモン (レモンパイ)」。pyeじゃなくpieだと思うんだけど、この店の表記に従います。ペルー人はよく「i」と「y」を間違える。タルト生地の上にレモンクリームを載せ、メレンゲを山盛りにして焼いたお菓子。特色を語るほど食べたことがないので割愛するが、甘いもの好きなら普通に受け入れられる味。

そのほかペルーのかぼちゃドーナツ「Picarones/ピカロネス」やチョコレートケーキ、アルファフォーレス、キンコンなど、ペルーの昔ながらのお菓子たちがずらり。しかし、どれもこれもその辺で普通に食べられるものばかりだし、わざわざフェリアにする必要があったのだろうかと、疑問符いっぱい。

そんな中で、今回私が一番興味を持ったのがこれ、「Ranfañote/ランファニョテ」。店主が黒人セニョーラだったのでカニエテのお菓子かと思ったら、実はこれ、リマで最も古いお菓子の一つらしい。蜜が沁みた甘い揚げパンにチーズの塩味とナッツの歯ごたえが加わり、見た目ほどのしつこさはない。揚げたパンの耳に砂糖をまぶしたあれ、子供のころよく食べたなぁ。

「これまで色んなフェリアを見てきたけど、これは初めてだ」と言ったら、「手間がかかるから、今じゃ作る人がもうほとんどいないんだよ。こういう祭りの時くらいかねぇ」と。ペルー人でも知らない人が多いらしく、年配のお客さんでも「これ、何?」と尋ねていた。お菓子の世界も栄枯盛衰。残念なことだ。

セニョーラの店には、ランファニョテのほかにも歴史のありそうなお菓子が並んでいた。こういうお菓子の歴史って調べてみると面白そうだ。男か女かで随分印象が違うのに、「リマの溜息」だか「リマ娘の溜息」だかはっきりしないのも、収まりが悪いというかムズムズして気持ち悪い。こういうこともまた調べてみたいと思えただけで、今回のスイーツ祭りは私的には十分及第点。よかったかも。

カカオのアイスクリームを求めて最初の屋台に戻る。お勧めのチョコレートアイスは濃厚で美味しい!他にもヨーグルトアイスやアグアヘなどアマゾンのフルーツを使ったアイスも売られていた。1本3ソレス(約111円)。アレキパのミルキーアイスも好きだけど、満足感はこちらの勝ち。

こちらの商品は「Campos de Vida」というマグダレーナ区のオーガニック食材店でも取り扱っているらしい。

JR. LEONCIO PRADO NRO. 493 Teléfono: (01)263-2947

ただし、行く前には必ず確認してから行ってくださいね。なくても責任とりませんよ。

ということで、ペルーのスイーツ祭りのご報告はこれでおしまい。長々とお付き合い頂きありがとうございました♪

あわせてお読みください

4 Replies to “ペルーのスイーツ祭り 甘モノ編”

  1. こんにちは。
    今回のように、実際に試食していただけると助かります。
    先日ご紹介のあった、『LAS DELICIAS D DELIA』を探しに
    行って来ましたが、日曜日だったためか、それらしきものは、
    屋台ではなく、Tomás Marsanoの角で、しかも道端(!)で
    調理しているものだけでした。これは「あまりにも...」と
    思って、すぐに退散しましたが。
    ところで、『Pye de Limón』って、『ピエ』と発音するのですね。
    私は、ずっと、『パイ』だと思ってました。実際、いくつかのお店
    では、『パイ』と発音していたような...

  2. こんばんは。お店見つからなかったんですね、残念…日曜だったからかしら。わざわざお出かけいただいてなかったり休みだったりしたら、がっかりしますね。なんだかすみません。ところで「パイ」でいいんですよ。英語読みで「パイ」スペイン語読みで「ピエ」、なんだか足みたいですね(苦笑)。私がご紹介したお店の人は「ピエ」と発音していましたが店によると思います。

  3. うわ。ちゃんとバランス取れた取材してる!(ちょっと口惜しい<なんでやねんっ)
    ススピロってブラジルにもあったけど、てっきり「メレンゲ菓子」を指すものだとばかり思ってました。ブラジルのプリンも、コンデンスミルクがた~っぷり入ってて最初(う。汗)ってなるのにだんだんアレが美味しく思える。慣れってホントおそろしい(笑)
    フランスの揚げシューだかなんだかが「尼さんのため息(スピール・ド・ノンヌ)」と言うそうで。
    その別名は「尼さんの屁(ペ・ド・ノンヌ)」。どっちやねんな、ですわ(笑)
    生のカカオの実が見られるのは、南米ならではですね。
    楽しいレポート堪能いたしました♪

  4. え~、ひどいなぁ(苦笑) 「ススピロ」ってお菓子、スペインにもあるらしい(でもよく調べてませんが)。メレンゲを使ったお菓子の総称みたいなもんかな。「尼さんの・・・」も聞いたことあるよ!探すと世界中に2つもしくは3つの名前を持つお菓子がいっぱいあるんだろうね♪また次もお楽しみに~。

コメントは受け付けていません。