Para todos los latinos que sigan gambateando en Japón

欧米人、もしくは西洋の影響を受けた国々の中では、個々人が正当な「努力」をすれば社会がそれに対する見返りを与えてくれるというのが通常の流れだと思います。すなわち、精一杯やればその先に必ず約束された何かが待っている、それに相当する努力が”esforzarse”ということなのでしょう。

一方日本では、全体主義的な民族的通念によって暗に求められる理想像に対し、先の見えない「何か」を要求される特殊な社会です。客観的に評価されるべき概念である西洋の「努力」とは異なり、不確実な結果に対して個人が無償で目標を追うための行為、いわば「人間的な修養」については、社会に出るまでに当然習得済とみなされる西洋でこれに該当する言葉を見つけるのは困難です。

中南米から日本に働きに来て、この「全体主義の壁」にぶつかり玉砕する労働者は少なくありません。そんな中でも、国に残した家族のためや日本人の伴侶のため、もしくは日本が大好きな故に、この先の見えない努力を続ける外国人が日本にはまだたくさんいます。

そんな彼らが「頑張っていればいつか報われる時がくるさ」と考え創った言葉が”gambatear”。そんな彼らの想いを歌にした一人の日系ペルー人がいます。

彼の名はアルベルト城間。彼のこの歌に涙し、励まされるラティーノは数多いと聞きます。彼の歌を原曲であるスぺイン語で紹介したいのですが、とかく日本では著作権云々と色々煩いので残念ながらここは日本語で勘弁してください。

GAMBATEANDO: Alberto Shiroma / Diamantes

もう誰も通りを歩こうとはしない漆黒の夜
荷物を二つ擁き彼はDC-10を待っていた

夢と希望と借金を抱え
ラモンは日出ずる国へと出稼ぎに旅立つ

日本で他人と付き合うのは難しい
皆の冷たさには挫けそうになる

毎日長時間の重労働、それだけじゃない
理由もなく差別し挑発してくる奴らがいる

国で待つ家族が心に浮かぶ
胸の奥に抱えた悲しみを忘れるため、ラモンは頑張り続ける

頑張ってる そうさ頑張り続けてる
これからも頑張っていこう

今日もまた仕事が始まる
毎日サービス残業だ
寮で晩飯そして爆睡
夢の中で歌うはサルサ

(ディアマンテスの原曲を聴きたい方はこちら→ http://youtu.be/0ioPsycRpOU )

モバイルバージョンを終了