タビの2日目。ポスソとトロパンパ

★6月30日(土)★
●7:00
怒号の1日を終え、爽やかに迎えたPozuzo(ポスソ)の朝。森に朝靄が煙るその風景に、ここがジャングルの街であることを実感する。ペルーアマゾンの秘境、ポスソ。やっとここまで来たんだ!

しかし同時に違和感も。なぜなら、ジャングルなのに街が整然とし過ぎているから!道路はちゃんとアスファルトで舗装されているし、きちんと歩道も整備されている。しかも雨季の排水を考慮してだろう、道路の中央部から歩道に向けて軽く傾斜があり、その上、排水溝まで造られているのだ。

えっ?排水溝ごときでなんで驚くのかって?

いやいや、熱帯雨林気候で雨がじゃんじゃん降っても、排水溝が存在しない国なんて山ほどありますのよ。(好例:インドネシア) 「雨季ぃ?いやー、雨がすごいよねー、あちこち水浸しだよねー」って、それで済ませちゃう人はたくさんいます。マラリヤが流行ろうがデングが流行ろうが、なんとなーく暮らしていく人は本当に多いのです。

なのにポスソと言ったら!オーストリア系ドイツ人ってすっごーーーいい!!

●9:30
午前中はポスソ観光。9時に集合と言われ、相変わらずだらだらと人が集まり30分経過。ダブルメガネ、「みんな遅いわよ!」と朝から切れまくり。

まずは参加者80人を大きく2つに分け、40人ごとに行動する。グループAは広場と吊り橋見学からスタート、グループBはオーストリア系ドイツ人の移民史を伝える博物館と移民一世が眠る墓地、古い教会の見学からスタートだ。

私はグループBに所属。それをまた2つの小グループに分ける。先に博物館を見る20人と、墓地&教会を見る20人。

「みなさ~ん、適当に分かれてくださ~い」とガイドが言い終わるや否や、ダブルメガネは博物館グループの一番前に瞬間移動。はやっ!

心穏やかに見学したかった我が夫婦は、墓地&教会のグループへ。見ると、3番バスの他のメンバーも全員そのグループに入っていた。みんなの考えは一致していた「さらば、ダブルメガネ!」無事グループ分けができた時の、みんなのほっとした顔が笑えた。

●10:30
3か所の見学を無事終え、40人揃ってポスソの広場へ。そこでグループBの記念撮影をすることになった。

「旅行社が事前に手配したカメラマンが撮影した写真を、希望者が購入する」ってのが日本的団体旅行のパターンだろう。でもペルー的団体旅行の場合、そんなサービスは存在しない!

主催者が「はい、ボクが撮りますよー。みなさんのカメラを貸してくださーい」と声をかけると「私のカメラで撮って~!」「私のも、私のも!」「わしのも!」「俺のもー!」と全員がそれぞれのカメラを渡す。

1.カメラがいくつもあるから、いつまでも終わらない。
2.一人が一ヶ所から撮るのではなく、複数の人間が好き勝手な方向から好き勝手に撮影する。そのため、視線をどこへ向けりゃいいのか分からない。
3.自分の撮影さえ終われば、人のはどうでもいい。「ちょっとみんな、じっとしてよ!今、私のカメラで撮ってもらってるんだから!」と叫んだ人が、自分の撮影が終わった途端にその場を離れようとする。こういうところが、とってもペルー人。

●11:50
記念撮影のあと各自で広場周辺を見学して、終わった人から広場の端っこに集合する。

広場をささっと見て集合場所に来る人、なかなか来ない人、さまざまだ。ダブルメガネにとってこういう待ち時間は相当苦痛らしく、見るからにイライラしているのが分かった。

ダブルメガネ、通りがかった男性を捕まえてこう聞いた。

(ダ)「ちょっとセニョ~ル、あんた、地元の人?」
(男)「ああ、そうだが。何か?」
(ダ)「吊り橋ってどこにあるの?」
(男)「あんたこのツアーの人だろ?このあと全員で行くんじゃないのかい?」
(ダ)「私は一人で行きたいの!一番に行きたいの!だからちゃんと教えてよ!」

そして本当に一人で行っちゃいました。ひえ~!

●11:10
ダブルメガネを除くツアーグループBが吊り橋に到着。我々を満面の笑みで迎えたダブルメガネは、自分がすでにその吊り橋を渡ったことをさも自慢げに言いふらしていた。でも誰も聞いちゃあいない。痛い・・・。

この吊り橋は古いので、「5人ずつ渡りましょう」ってことになった。そう言っても勝手に行動開始するのが、ペルー的団体旅行。

5人だっていうのに、「私たち10人グループだしぃ」と大勢で渡ろうとする人たち。こっちから渡り始めているのに、向こう岸から戻ろうとする人たち。「危ないからちょっと待ちましょう。もし橋が落ちたら大変だわ」と言いながら、岸ではなく吊り橋の上に乗っかってしまっている人たち。見ていて飽きませんなぁ~。

問題は5人っていう人数じゃなくて、総重量だと思うんだけどね。誰もそんなことには触れなかったね。ま、いいけどね。

ちなみにダブルメガネは自分がその吊り橋の経験者?であることをそうとう誇りに思っていたようだ。「私はもうさっき一人で渡ってきたわ。でも物凄く揺れるの!怖くて途中で引き返したわ」ダブルメガネ、とっても怖がりな人だということが判明。ちょっとかわいい。

やっと私たちの番だ。私も吊り橋の上で立ち止まってカメラを向けたら、ガイドに「立ち止まらずに~!」と叫ばれた。なんでやねーん!

吊り橋を渡り切った先には細い小道があって、その先には展望台があるという。ガイドには行く時間がないと言われたけど、ペルー人化した私とだんなは、こそこそっと行ってしまった。後で怒られるかなぁと思いながら歩いていたら、途中でペルー人オバちゃん発見。わはは、やっぱりペルー人的にあり得る行動だった訳だ。

3人で展望台に到着。ジャングルの木々の間から、ポスソの村が一望できた。ああ、来てよかった。

●12:00
展望台に行ったはいいけど、他の人を待たせてしまったのではとドキドキしながら宿に戻った小心者の私。こういうところがペルー人化しきれない。

幸い、集合時間にはまだ十分間があったようだ。私たちが展望台に行ってきたというと、「まぁ、いいわね~、写真見せて!」とみんな優しく、和気あいあい。

勝手な行動を取っても結果オーライなら問題ない。ペルーのこういう緩~いところが、楽なんだよなぁ。ダブルメガネもあの弾丸しゃべりと文句がなけりゃ、みんなと仲良くできたのに・・・ね。

午後はToropampa(トロパンパ)へと向かいます♪

“タビの2日目。ポスソとトロパンパ” への6件の返信

  1. こっ濃ゆい。こりは…
    いや~しかしKeikoちゃん!
    しっかり馴染んでるやないですか(笑)
    「もしかして皆さんをお待たせした?(ドキドキ)」が
    日本人らしさ最後の砦かも?!
    なんだかんだ言ってもいい人が多いのねペルー。
    …でもやっぱりツアーは遠慮させてもらいまっさ(笑)

  2. こんにちわ
    こちらは暑くて30度です。
    ペルーのツアーも楽しそうですね。
    日本とは違う感覚ですね。
    おおらかでいいかしら・・。

  3. ペルーのツアー、楽しそうですね。
    ダブルメガネさんの行動が、ホントおもしろい。
    Keikoさんのペルー人化しきれない、他人を気遣うというところはやはり日本人のDNAでしょうか…。
    私も時間を気にしなくなったりはしても、ついつい周りを見てしまうのです。
    日本人のDNAを持っている限り、これは仕方ないんでしょうかね〜。

  4. そうやねぇ、その「ドキドキ」を失った時が、私の最後かもねぇ・・・(苦笑) いつも待たされることが多いし、彼らは絶対謝らないし、だから自分だってそうしていいんだ!って思う。でもしたら文句は言えないとも。微妙なところでバランスを取ってます。でも将来どっちに傾くかは・・・ねぇ?(笑)

  5. こんにちは~。本当におおらかですよ。いい加減で適当で、でもあったかくて(笑) なんだかんだと楽しんでおります♪

  6. 日本人のDNA・・・でしょうねぇ、やっぱり。そこは守るべきものですよね?失ってはいけませんよね?でもここの人を見ていると、真面目にして損したーって思うことが多い。それってよくないなあと思うけど、つい流されてしまいます。とはいえ、結局小心者なんですよね(苦笑) 日本人、日本人。

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