タビの3日目。ポスソからオクサパンパ、そしてリマへ 最後!

・・・つづき♪

●15:00
団体旅行御一行は、二手に分かれてまた観光。

3号車を含む40人は、まずTunqui Cueva(トゥンキ洞窟)へ。薄暗い洞窟に入ってぐるぐる回るだけだが、こういうアドベンチャー的イベントは結構好き。人一人しか通れない小さな入り口から順番に地底に下りていく。

暗くて狭い洞窟の中で、好きなところで立ち止まって写真を撮る人たち。「ちょっと、ここで写真撮るのはやめなさいよ!あとがつかえてるんだから!」と後ろから文句が飛んでくる。そのくせ、「あ、私も1枚だけね」と同じ場所で写真を撮る。でもってまたその後ろが文句を言い、同じように自分も記念撮影をする。他人の振りに文句をつけても、自分の振りは絶対直さない。

●16:10
Trapiche(トラピチェ)へ。最初は「ワイナリーにでも行くのか?」とちょっと喜んでいた私。だってアルゼンチンのワインメーカーに「Trapiche」ってあるんだもん。

trapicheとは果汁、主にサトウキビを絞る機械のこと。ということで、こちらのトラピチェはサトウキビ酒の製造販売所だった。

ここでお酒を1本買ったダブルメガネは、みんなに気前よく振る舞い始めた。「Amiga(アミーガ/友達)!私にもちょうだ~い!」とたかるオバちゃんたち。旅行中ずっと避けてたくせに、こう言う時だけすり寄るって図々しい。でもダブルメガネはとても嬉しそうだった。なんか複雑な気分。

●18:45
本当はもう一ヶ所位見学するところがあったらしいが、予定が遅れまくりの御一行は一気にLa Merced(ラ・メルセ)へ。

そして最後の見学場所、「Chanchamayo Highlando Cafe」に到着。ここはこのラ・メルセを含むチャンチャマヨで栽培されるコーヒーの販売所。コーヒー以外にもアマゾンのフルーツを使ったジャムやらなんやらがわんさかと売られていた。

ここで最後の買い物とトイレ休憩。トイレは狭く、男女共有でちょっと薄汚れていた。←耐えられる程度。

オバちゃんたちはこの共有ってのがどうも気に食わなかったらしく、このトイレに随分文句をつけていた。

「観光客が来る場所で、こんなトイレはダメよ!」「ほんとほんと!汚いし、狭いし!」「トイレとキッチンは一番清潔じゃなきゃいけないところなのに!」「私たちペルー人は、もっとこういうところをきれいにしなきゃいけないのよ!」

驚いたことに「nosotros/私たち」って言ってたよ。なーんだ、分かってんじゃん!だったら文句を言う前に、公共トイレであってもきれいに使うことを覚えなさい。みんながきれいに使えば、公共だろうが共有だろうがそうそう汚れないんだよ。

●19:30
ひとしきり買い物が終わり、手持無沙汰になってしまった。店内には座るところがなかったので、仕方なくバスの中でみな休憩。

ここで立ちあがったのが、ダブルメガネ。力いっぱいこう叫んだ!「私たち3番バスはいつもいつも一番最後だったわ!もうみんな買い物が終わったんでしょ?なら、早く出発しましょう!」

他のバスの人たちはまだのんびりと買い物をしてるというのに、3番バスのメンバーはかき集められ、さっさと出発することに。いやー、今回の旅で初めて一番?でも行き先は・・・?

●20:00
長距離バスのターミナルに一番に到着。でも、長距離バスの出発時間は21:00だし、バスのドアも開かないし!

早く来てもまったく意味ないじゃーん!座るところもないし、買い物するところもないし、こんなところに早く来たってどうしようもないじゃーん!

はぁ~・・・まったくもってついてない3番バスのメンバー(除くダブルメガネ)。どうすんだよー、ここで立って待つしかないのかよー。

●20:20
長距離バスの運転手が来ないため、薄暗い駐車場で待つはめに。時間が余っていたからだろうか、希望すれば看護師が血圧を測ってくれるらしい。

しかし、ここで血圧を測ってどうするんだろう?血圧の高い(低い)人は、ここに残れっていうのかな。ここからリマに戻るためには、標高4800mのTiclio(ティクリオ峠)を越えなきゃいけない。確かに気分が悪くなる人もいるだろうが、そこを越えなきゃ帰れないんだけどな。

無料との言葉にダブルメガネは即反応。「私、行きのバスでも気分が悪くなったのよ。悪いけど荷物を見ててくれない?」と、私たちに自分の荷物を託そうとした。

「荷物はいいけど、サイフやお金は持って行ってよ!」と言うと、面倒くさそうにサイフを持って去っていった。後でいちゃもん付けられたら叶いません。貴重品は各自で保管してくださーい!

●20:30
「あなたに会えてよかったわ、アミーガ!」「私もよ、また連絡してね!きっとよ!」別れの挨拶の時間だ。

3日間の弾丸ツアーで、それぞれに友情が生まれ、さまざまな交流があったらしい。私たちのところにも何人かの人が来て挨拶をしてくれた。メールアドレスだけでなく、住所を教えてくれる人もいた。

他人を信用しないこの国で、簡単に住所を教えるなんてちょっと驚き。まあ日本人は人畜無害だからな。問題ないという判断なのだろうが、それにしてもちょっとびっくりだ。

●21:00
やーっとバスに乗車。これでリマに帰れる~!

そこにセニョーラRとオマルがやってきて、「今回はスケジュールがうまくいかないこともあって済まなかった。でも皆さんが心から楽しんでくれたと思っています。」みたいな挨拶をした。

私は思わず「ほんと、スケジュール管理は最悪だったな」と思ったけど、他のみんなは「ありがと~!」「楽しかったわ~!」と温かい言葉を贈っていた。

こう言う時、ペルー人って優しいというか大らかというかあったかいというか不思議。みんな好き勝手なことばかりして、文句ばっかり言って、自分さえよければって感じなのに、最後は笑ってハグ(抱擁)して終わり、みたいな。

まあ、細かいことをすぐ忘れちゃう人たちだからってのもあるけど、やっぱり基本的には優しいんだよね。

★7月2日(月)★
●5:00
いつの間にかリマに到着。寝ぼけ眼でもそもそと靴を履いて、まだ薄暗い街に降り立った。

あれ?他の人は?

ほとんど誰も残っていなかった。驚いたことに、主催者の誰一人として残っていなかった。いやー、普通は最後の最後までその場に残って、乗客がすべて無事帰路につくまでいるんじゃないの?真っ先に帰ってどうするのさ。

それでも親切な人がいるもんだ。私たちの荷物を降ろして保管してくれていたオバちゃんにお礼をいい、よくわからぬまま熱い抱擁を交わしてお別れ。私たちもタクシーを拾って自宅へ帰った。

なんだかなー。最後がよくわからないなー。

★★★★★★★★★★★

こうしてペルー的団体旅行は無事?終了。自分勝手でわがままで、時間も守れなくてスケジュール管理もできなくて。

でもあったかくて優しくて、なぜか憎めないペルーのおっちゃん、オバちゃん。疲れるけど、嫌いじゃないかも。大阪的、やから??

もう連休を絡めた日程は避けたいけど、また懲りずに参加してしまうかもしれません(笑)

“タビの3日目。ポスソからオクサパンパ、そしてリマへ 最後!” への4件の返信

  1. いやはや…なんと言いますか…
    濃ゆい、濃すぎる3日間!
    こうやって文章で読む分には面白くてモニターを前に笑ってられるんだけど、3日間この渦中にあったら肝心の観光が吹っ飛びそうやわ(苦笑)
    今度はじっくり静かに(笑)同じコースを巡ってみてください。どれだけ印象が変わるか楽しみだわ?!
    いやしかし万事テキトーな主催者、そして貪欲にマイペースに楽しむ参加者。ペルーの縮図と言ってもいいかもね?
    なんかTVシリーズのコメディになりそやわ?!
    いやいや、渾身のアップお疲れさまでした!

  2. いやいや……お疲れさまでした。
    もしかして,この後,とんでもエピソードとまとめ話の追加があるかと思ったりしましたけど,力尽きました? (^_^;)
    しかし,その場にいないから笑ってられるけど,自分が当事者だったらどーだろう……
    開き直れれば良いけど,神経に触りだしたら観光どころか,どこまで我慢できるか修行の旅,になりそうな気も……
    いや,でも,あれでガイドっていうか,主催者?勤まるってのも凄いですね。
    日本であんないい加減なことしたら……
    想像できません。
    そして,ひたすら気の毒な運転手さん……
    よくキレなかったよね……
    なにはともあれ……お疲れ様でした。 (^_^;)

  3. あは、ありがとう♪渦中にいた時は何がなんだかって感じだったけど、今となっては良い思い出。でも確かに「観光」部分は薄いかなぁ。だって建物見るより人を見ているほうが楽しいんだもん(苦笑) 長々と書いてしまったけど、これでも随分はしょったんだよ。細かいことを書いたら限がないからね~。ま、あとはご想像にお任せします。最後までありがとう♪

  4. けいこさん、いつもありがとうございます~♪ いやいや、すっごくとんでもないエピソードはないですね、まあこの程度って感じです。笑って許せるくらいでしょう?えっ?許せない??(笑) 運転手さんは最後のバスターミナルに私たちを送り届けた後、あっというまに去ってしまいました。ほとんど別れを惜しむ間もく。。。相当嫌だったんでしょうねぇ、この仕事。普通はちょっと粘ってチップくらい請求しそうなもんですが、そんなのは端っから期待せず、さっさと消えてしまいました~(苦笑)

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