ペルー的団体旅行のススメ

San Pedroの祝日を利用したこの3連休に区が主催するOxapampa(オクサパンパ)ツアーに参加した。

参加者総勢80人超!の大団体ツアー。来るもの拒まずで予約を受け付けたことが、今回のトラブルの元凶。もともと管理能力ないんだから、欲張っちゃダメよね。

夜行バス2泊、現地2泊の強行軍。しかも海抜(ほぼ)0mのリマから4800m超のTiclio(ティクリオ峠)を越え、中央アマゾンの入り口La Merced(ラ・メルセ)の街までバスで8時間揺られまくり。気分が悪くなる人続出、暑い・寒いと文句を言う人も続出。

まだ夜が明けぬうちに叩き起こされ、カミオネタという名のコンビに分乗、2時間かけてVilla Rica(ビジャ・リカ)へ向かう。普通、ツアーで「カミオネタ」と聞くと四駆のしっかりした車であることがほとんどなのだが、セルバでは乗り合いポンコツバスのことをそういうらしい。

朝食を取ってコーヒー園と湖を見学して、夕方からペルー初のオーストリア系ドイツ人の入植地、Pozuzo(ポスソ)へと向かった。「秘境」の名に相応しい、ジャングルの奥の奥の村。ずっと行ってみたいと思っていたところなので、わくわくしていたのだけど・・・

オクサパンパからポスソへは約80km。ジャングルの山々を切り開いた未舗装の一本道をいく。道も悪けりゃ車も悪い。その揺れの凄さは日本に暮らす限りたぶん一生体験しないと思う。最初は「ミキサーに入ってるみたいだわ!」「まるで泡だて器バスね」と大絶賛していたペルー人たちも、途中から苦難、試練、忍耐、苦痛、苦行、そして最後は青息吐息。

その上、同乗したダブルメガネ(←彼女はこれから度々登場するであろう要注意おばさん)が「もうこんな道を行くのは嫌よ!オクサパンパへ引き返して!」と車中でわめきだす始末。ただでさえみんな気分が悪くなってるところに、最悪の空気が流れる。そんなコンビの旅を3時間こなして、とっぷり日が暮れたころポスソに到着。

やっとホテルで一息つける~!と思っていたら、主催者側が本当に素敵なほど完ぺきなバカで、スルコ区住民が大騒ぎする事態になってしまった。人口わずか5000人の静かなジャングルの村に、リマっ子の怒鳴り声がこだまする。夜空に輝く美しい星々を見上げる人など誰もいない。こんな濃い団体旅行は初めて。

オクサパンパもポスソももちろん素晴らしかったけど、やっぱり一番印象に残っているのは同行したペルー人たちの個性の強さ。とにかく呆れます。そして笑えます。
素晴らしき中央ジャングルと愛しきペルー人たち。これからぼちぼちとご紹介していきます。

“ペルー的団体旅行のススメ” への6件の返信

  1. お疲れ様でした!
    文面から過酷な様子を想像するものの、たぶん想像以上のご体験をされたかと・・・早く続きが読みたいです。(笑)

  2. あれ?もう台湾からお帰りですか??そちらもお疲れ様でした。でもきっと過酷さとは対極の、素晴らしい旅行だったでしょうね~(笑) なんかもう漫才を見ているようなツアーでしたよ。疲れたけど楽しかったです。やっぱり彼らの強さには圧倒されます。

  3. ごめん!
    その渦中にいたひとには申し訳ないけど…
    序盤だけでも充分面白すぎるっ!
    濃ゆい…
    続きが楽しみやわぁ
    長い行列にも文句を言わず、見ず知らずの相手にも道を譲る(あ、運転については思い切りラテン式やけどね。対人の場合)。
    ブラジル人さんたちが、いかにまっとうかを改めて思い知り感謝しないと!
    というこれまた申し訳ない感想を持ったのでした。
    …すまんの~

  4. いやもう,神経すり減らしただろうな……と思いつつ,続きが読みたい私は人非人でしょうか……
    でもー,
    楽しみ♪ (^_^;)

  5. いやー、大変よ。一人ひとりが悪い訳じゃないんだけど、本当に個性的というか自分勝手というか全体が見えないというか協調性がないというか。不思議な世界を見た気がしますわ。ブラジル人さんのほうがやっぱり洗練されてるんじゃない?ペルー人は野生的、欲望のまま生きてます。

  6. いえいえ、けいこさま(笑) 神経をすり減らすというより「何故そうなる???」という新たな疑問と発見の日々でしたよ。忘れないうちに続きがんばりますー♪

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