タビノハジマリ

ペルー的団体旅行のススメ。観光情報に関してはお仕事としてご紹介するとして、ここにはお笑い部分だけをピックアップしていきます♪

★6月28日(木)★
●19:00
区内の某公園に集合。参加者は大方揃っていたようだ。参加者の顔ぶれを見ると、夫婦(カップル)3割、子供連れ家族はほんの1~2組、あとはオバちゃんという構成。いわゆるバスツアーだからこんなもんかと思うけど、それにしてもオバちゃん比率高し。しかも一人参加のオバちゃんより、数~10人ほどのグループ参加が多く、主催者が何かを叫んでもまったく聞いちゃぁいない。

「写真撮って~!」「あ、私のも!」「ぎゃはは!フラッシュが眩しくてびっくりしたわ~!」最近の修学旅行生でも、こんなにはしゃぐことはないだろう。

●19:15
2台の大型バスが公園前に到着。主催者が誘導する間もなく、我先にとバスへ向かう。ちなみに座席は事前予約で決まっているため、慌てることはない。しかし、自分が1号車のバスなのか2号車なのかが分からなかった。予約した時にそういった説明はなかったし、集合場所でもなかったし。

また日本のバスツアーならバスの正面に「○○ツアーご一行様。何号バス」と貼っておくのだろうが、そんな気の利いたことをペルー人がする訳ない。「私はどっちー?」「このバスが1号よ!」「えっ?ナニ?こっちが2号?」「2号はこっち!」この時点でどっちが1号か2号かなんて誰も知ってるハズないのに、それぞれが自分の意見を断定して叫ぶから、周囲が右往左往するはめに。頼むから、根拠のない言動は控えて欲しい。

ところで今回のツアーは区の主催だが、実務は提携している旅行会社が対応した。旅行会社からはセニョーラRとその娘が、区からはイベント担当マリアとオマル、あとアシスタントの男性と看護師(男性)の6人が参加した。

で、ここがすべての元凶なのだが、総勢80人超という大団体ツアーなのに顧客リストが手書きの紙一枚!だったわけ。ペルー人の手書き文字の読み辛さは、ペルー在住者ならお分かりだろう。はっきりいって文字が汚い。ペルー人でも読めない。本人しか解読できない。なのに80人分手書き。そして一枚。

普通、最低主催者分はコピーして配っておくんじゃないの?その紙を失くしたらどうするのさ?一人がこの紙を持って行ったら、もう後の5人は「え~っと、分かりません」となる始末。その一人に参加者約80人が群がるものだから、まったく収集がつかない。どうすんねん、これ?

●19:30
なんとかバスに乗り込み、それぞれの座席につく。我が家は2階建てバス1号車の1階、2列席の一番奥。ここが一番落ち着くから好き。しかしこの1階(座席数12席)のうち、7人が一つのオバちゃんグループだった。しかも最強に煩い!

「早くビデオ付けてよ!」「ドラマがいいわ」「え~、ロマンスがいいわよぉ」「ぎゃはは!女ばっかりでロマンス?ぎゃはは!」「ねぇ、何時に出発するの?」「7時半よ」「でももう7時40分じゃない?」「えっ?そうなの?わはは!」何がそんなに楽しいのだろう。

箸が転んでも楽しいのは、10代の少女だけじゃないのか?半世紀も前にその時代を終えたようなオバちゃんたちが、狭いバスの中でずっとこの調子。私の横に座っていた一人参加の女性の泣きそうな顔が印象的だった。

「みなさ~ん、大丈夫ですかぁ?」とオマル君登場。彼はこのツアー中、オバちゃんたちのアイドル的な存在だった。「ねぇ、頭痛薬とかない?これから高地に行くんでしょ?」と一人のオバちゃんが声を発する。すると「私も、私も」とみなが頭痛薬を欲しがった。

「みなさ~ん、もし頭が痛くなったら飲んで下さいねぇ~、痛くなったらですよ~」とのんびりしたオマル。でも相変わらず何も聞いちゃいないオバちゃんたちは、こんな感じ。「ねぇ、これ、いつ飲むの?」「えっ?いつかしら」「今じゃない?」「今よ、今!」「さっき『今飲め』って言ってたでしょ?」「お水ちょ~だ~い!」「あら、ジュースしかないわ」「ダメよ、薬は水じゃなきゃ」「あ、飲んじゃった」「ぎゃはははは!」

・・・あなたたちは何を飲んでも大丈夫ですよ。

●19:50
今夜は眠れるのだろうかと不安を抱いているうちに、いつの間にやらバスが出発。車内テレビから、オクサパンパの観光プロモーションビデオが流れた。こういうのを見るべきなのに、相変わらずおしゃべりに夢中で全然見ていない。まったく残念な人たちだ。

次に映画が始まった。音量が煩いけど、バスでのビデオ上映は必須アイテムだから仕方がないと我慢する。子供と一緒で、テレビがついている間はみな大人しい。

しかしそのうち「暑いわよぉ、エアコン切ってよぉ」と文句を言い始めるオバちゃん出現。でもその後、「あら、寒くなったわ、寒いじゃない!」「なんでヒーターを消すのよっ!」と別の人が喚く。ペルーのバスなんだから、空調がうまくいかないのは当然でしょう?なんで上着を持ってきてないのさ。

主催者のいない車内で虚しく響くオバちゃんたちの文句を耳に、頭からショールを被って寝る私。この時点で家を出てからわずか2~3時間しか経っていなかった。そしてこの後3日間、ずっとこんな調子だった。

“タビノハジマリ” への6件の返信

  1. うわー。この時点でもう疲れマックスですね。
    この調子で3日間。おつかれさまでした。
    Keikoさんも一人で参加したのですか?
    これ読んで行きたいと思う日本人は皆無かと
    思われます。

  2. いえ、我が家は夫婦で参加でした。以前参加したスルコの旅行は平日だったこともあってもっと人数が少なくて、とても和気あいあいとしてよかったんですよ~。だから参加したんだけど(苦笑) azavalaさんも嫌ですか?某H嬢は「楽しそう~」ってFBで書いてました(笑)

  3. やっと出発かぃ…(絶句)
    や。オバちゃん元気でかしましいのは、
    全世界共通なんじゃないかと。
    関西の話かと思ったわ(笑)
    まあ主催者の手筈のマズさがこの先ないかをもたらすこと必至なのは見えますなぁ。
    >手書きの字が汚い/読めない
    あ。これ一緒(笑)

  4. そうやねん、やっとって感じ(苦笑) あ、しかも今日次の日のをアップしたけど、これまた長い!かきたいことが多すぎるよぉぉぉ。主催者はね、完全にあほやね。まったく素人仕事でした。というかビジネスできんの?って感じ。ま、ペルーらしいといえばそれまでやけどさ~。

  5. 出発からしてペルーのおばちゃんパワーすごいですね。
    毛布かぶって寝てしまいたい気分。
    圧倒されちゃった~笑

  6. 本当にショールを被って必死になって自分の世界に入ろうとしてました。でもぜーんぜん(苦笑) なんであんなにしゃべるんでしょうねぇ?そのパワーに圧倒されますよ。

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