納税者には花とミニスカワンピでサービスを

11月22日(火)、メルマガ「地球はとっても丸い」に「El Día del Pisco Sour/ピスコサワーの日」が掲載されました!

私が参加しているライターズクラブ「海外在住メディア広場」のウェブサイトにて、連載エッセイを書かせて頂くことになりました。テーマは「ペルーグルメ 食い倒れ日記」。今年1年、6回シリーズでお届けして参ります。

記念すべき第一回は、食前酒に最適なピスコサワーとそのお祭りについて♪ 今までも何度かご紹介してきましたが、グルメエッセイとして改めて書かせて頂きました。ペルーのきらきらした夏に相応しい飲み物、ピスコサワー。思わず一杯飲みたくなる?かもですよ(笑)

★★★★★★★★★

アパートの固定資産税を払いに、区役所まで行ってきた。銀行でも役所のウェブサイトからでも払えるが、ニコニコ現金主義+なんとなく銀行が信用できない私は毎年バスに乗って区役所までいく。銀行の振込手数料よりバス代のほうが安いし、1年に1回くらい区役所に行くのも悪くない、と思っているので午前中にさくさくっと。

大通りでバスを降りて、区役所まで2ブロックほど歩いていく。すると、区役所方面からやってくる人たちの手には可愛らしいお花が。私は、「これはきっと、固定資産税を一括で払ったVSPへのサービスだろう」と思った。なぜなら我が区では、最初の納税期日内に固定資産税を一括払いする住民を、VSPとして優遇する制度があるからだ。

もちろん税金は年4回に分けて払うことだってできるし、それで何ら問題はない。しかし一括払いにすると結構な割引がある上に、そうしたVSP専用の窓口があるので、手続きで待たされることもない。また、各種サービスや割引もあってお得感いっぱい。なので我が家は毎年一括払いである。

ちなみに、「VSP/Vecino Surcano Preferente/優先的スルコ区民」と言います。固定資産税を一括払いしただけでこの扱い(笑) すごいよね、日本じゃ考えられないわ。

案の定、区役所に行くと、VSP用の建物の入り口に例の花が置かれていた。税金を一括払いしたら、帰りに一鉢くれるそうだ。やっぱりね。 あとでゆっくり選ぼうっと。

ミニスカワンピ建物に入ってびっくり。なんと黒のミニスカワンピ+ロングヘアーのお姉ちゃんたちが、にっこりとほほ笑みながら私を迎えてくれるではないか。

←これは別の写真ですが、まさにこんな感じのお姉ちゃんたちが甲斐甲斐しくVSPのお世話をしてくれるのです。ここは区役所じゃないのかっ?

いくらちゃんと税金を払う人が少ない国だとはいえ、VSPに対し、そこまでピチピチミニスカでサービスする必要があるのだろうか。これって税金の無駄遣いじゃない?

と思ったりもしたけど、本当に卒なく対応してくれるし、「冷たいお水はいかがですか?」なんて言ってくれるしで、税金を払うのが楽しくなる、というのは大げさだけど、ニコニコしながら払ってしまったのは事実だ。恐るべし、VSPサービス!

植木鉢その後、お花を一鉢選んで帰路へ。すると、向こうからやってきたおばちゃんたちに、「ねぇ、その花は買ったの?それとも貰ったの?」と何度も何度も聞かれた。バス停までのたった2ブロックの間に、5人ですよっ!みんなが手に手に花を持ってるから、おばちゃんたちも気になって仕方がないのね(苦笑)

しかし、外国人のほうが尋ね易いのか、こういう時、ペルー人はペルー人に質問しない。例えば、何かのイベントで並んでいる時も、「この列は何?」とか「○○はここでいいの?」とか、私はそういうのをよく聞かれるが、私の周囲にもペルー人がたくさんいるんだよ?なんで?ペルー人同士だと、喧嘩にでもなるのか??いつも面白い現象だなぁと思っている。

やっぱり1年に1回くらいは、区役所に行ってみるもんですな。にしても、日本にもこれくらいのサービスがあったらいいのにねぇ。