クスコ旅行 ピサック遺跡

今日は「El Valle Sagrado de los Incas/インカの聖なる谷」ツアーの日。最初の目的地は… なぜかお土産屋さん(笑)ここで借りたおトイレは、昔懐かしいぽっとんトイレ。日本人にとってある意味「懐かしい」ものだけど、ツアーの欧米人たちは「ギャ~!」と叫んでいた(笑)

バスは一路Urubamba/ウルバンバへ。1月の豪雨でウルバンバ川が氾濫し、多くの被害を出した。中でもカルカの被害は大きく、田畑が水浸しになり、アドベの家が泥の山と化していた。こんな風景が延々と続く。

記事に使用する写真が必要だったため、揺れるバスの中、必死に撮影。するとだんだん「うーん、もう少し全体がわかる写真がいいな」とか、「これじゃインパクトがないな」とかそんな気持ちになってしまうのだ。報道写真家が紛争地で撮影し続けていると、もっと強烈なシーンを撮りたくなるらしい。「気の毒に」という気持ちより、「何かもっと」と、悲惨な画像を求める自分がいることに気づく。少し…自己嫌悪。

さてお土産屋さんを出てから1時間余り、やっとピサックに来た。ピサック村には来たことがあったが、山の上にある遺跡に行くのは初めて。「ミニ・マチュピチュ」とも言われているらしい遺跡、楽しみだ。

下から見上げるとなんだかよくわからないけど…アンデネス(段々畑)の上になんとなーく遺跡があるの、見える?バスを降り、歩いて山の上にある遺跡までいく。ここでも「Mamá効果」をしっかり活用(笑)ガイドさんも「ゆっくりおいで~」と言ってくれた。ツアーの人たちも「一緒に行きましょう」って。なんか嬉しいな。

母もばっちり高地順応したようで、昨日より軽い足取りで山道を行く。やっぱり前世はアンデスの人…(笑)この美しいアンデネスに感動していたら、ツアーで一緒だったオジサンが「日本にもこんな段々畑があるんだよね?テレビで見たよ」って。日本と言えば「テクノロジー」としか言ってもらえないことに辟易していたので、違うコメントを貰えると嬉しかったりする。

ミニミニ・マチュピチュ Pisaq (Pisac/ピサック)。太陽の神殿やインティワタナ(日時計)、住居跡、倉庫、段々畑など、本当にマチュピチュのようだ。

しかもこちらのインティワタナの形は、インカクロス「チャカナ」が半分埋まった形をしている。ここに冬至(南半球なので6月21日ごろ)の太陽が当たると、その影が手前に伸び、完全なチャカナが映し出されるという。

石組の技術もマチュピチュに劣ることなく素晴らしいもの。随分破壊されてしまっているが、インカにとってさぞや重要な建造物だったのだろう。

遺跡からピサックの村を見下ろす。ピサックの村は日曜市で有名だ。アンデスのおばちゃんたちは逞しい。さぞや賑やかだろうな。

バスの駐車場から遺跡まで、行きは急な石段を下りて登ってという道順を辿った。だから帰りは、その急な階段を登らなければならない。ガイドが「帰りの道は選べます。行きに通った道と、階段を使わない道です。でも私のお勧めは最初の道、そっちのほうが楽です。」と言うと、ほとんどの人が階段を使わない道を選択したが、私たちはガイドが勧めするほうがやっぱりいいだろうと元の道を戻る。下を見ると、一見なだらかだが延々と続く上り坂を歩く人たちが。ガイドも「あっちのほうが、断然しんどいんだよ。」と、私たちと同じ道をさっさと歩いていった。やっぱりガイドの言うことは、素直に聞くべきです(笑)

そしてまたウルバンバ方面に戻り、お昼を。チケットにビュッフェが含まれている人も多かったが、我が家のには含まれていなかったのでアラカルトを。でもたくさん食べれる訳じゃないし、アラカルトのほうが好きなものを注文できていい。お店もこじゃれていて店員さんも親切で、ほっこりとしたひと時を過ごした。さて、後半です。

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